こんにちわ。sakuranokiiです。
プレゼンを成功させたい人へ最後にお伝えしたいのはプレゼンに対する【心構え】です。
いくら準備しても、大人数の前でプレゼンするのは誰しもが緊張しますよね。
プレゼン経験の浅い学生が大学教員の前で話す場合はなおさらです。
本記事ではプレゼン前の不安や焦り、緊張を和らげるために知っておいてほしいことをお教えします。
ネガティブな感情の消し方
プレゼン前に感じる不安や焦り、緊張といったネガティブ感情はなぜ生まれるのでしょうか?
それはもしかしたら失敗するかもしれないと想像してしまうからでしょう。
ではプレゼンにおける失敗とは具体的に何でしょうか?
聞き手につまらない研究と思われ無視されることだと筆者は考えています。
緊張で声が裏返る、セリフを間違える、難しい質問ばかりされるなどは、後の節で取り上げますが失敗ではないと思います。
プレゼンが失敗する原因は「テーマが全然面白くない」とか「ほとんど実験していなくてデータがない」とか発表前の行動です。
すなわち、プレゼンが成功するかどうかは発表までの数か月、数年の行動で実はすでに決まっています。
ですので、発表直前になって失敗するかもしれないと不安や焦り、緊張を感じることに意味は全くありません。
今まで自分が積み重ねた実験の数々を思い出し、自分の研究の面白さを伝えるんだというポジティブな気持ちに切り替えましょう。
筆者もプレゼン前には緊張するタイプでした(笑)。ですが、「ずっと頑張ってきたのだからここまで来たらあとはやるだけ」と考えるようにすることで、発表前にネガティブ感情に支配されることはなくなりましたね。発表直前は意識的にポジティブになりましょう。
聴講者の心理
経験の浅いうちは発表を聞く側の人間が何を考えているのかは想像しにくいと思います。
聞き手の心理を知っておくことはプレゼン時の緊張を和らげるうえでとても効果的です。
まずはプレゼン中における聴講者の心理についてお話しします。
下記は聴講者としての経験も豊富な筆者が思う、聴講中によくある心理状況です。
ここから分かることは、聴講者は発表者自身のことなんて気にしていないということです。
発表している人ではなく発表の内容に興味があるのです。
ですので、セリフを少し噛んだり飛ばしたりしても、緊張で手が震えていても、聴講者は全く気にしていませんよ。
本番での自分の立ち居振る舞いを気にして不安になったり焦ったりする必要はありません。
立ち居振る舞いを過剰に気にしなくてもいいですが、最低限の礼儀は守りましょう。例えば、ポケットに手を入れた状態で発表するとか、壁や演台にもたれたりするのはNGです。座長に注意されますよ。
質問者の心理
続いて質問者の心理についてご紹介します。
同じく質問者としての経験も豊富な筆者が思う、質問者の心理状況をまとめました。
共通して言えることは、質問者は発表者のことを懲らしめようとは決して考えていません。
発表内容に興味がある or アドバイスしてあげたいために発言するため、むしろ発表者にはポジティブな印象を持っている場合が多いです。
ですので、たくさん質問されたり、難しい質問をされても嫌そうな顔はしないでください(笑)。
多くの質問が出るということは、それだけ発表が面白かったということです。プレゼンが上手くいった証拠ですね。
難しい質問をされるということは、それだけ受け答えがしっかりしているので高度な内容でも答えてくれると期待されているからです。質疑応答が上手くいった証拠ですよ。
一番ダメなケースは全く質問が出なかった場合です。発表が面白くなかったのでしょうね。
また、相手が大学教員や年上だからと言って物怖じする必要はありません。
発表内容に一番詳しいのは間違いなく発表者自身です。
質問者は自分の意見が正しいかどうか実際のところ不安です。
ですので、たとえ質問者の意見と違っても自分の回答が正しいと思うなら堂々と発言しましょう。
回答時のコツとしては、質問者は的外れなことを聞いていないか少なからず不安を抱えているので、「それは重要なところで・・・」とか「これからまさに検討しようと思っていたところで・・・」など、相手を立てるようなセリフを言いましょう。すると質問者もリラックスし、議論が活発になりやすいですよ。
プレゼンする本当の目的
最後にプレゼンすることの本当の目的について考えてみましょう。
学生のプレゼンでは研究室内のまだ論文になっていないテーマについて話すことが多いかと思いますが、それって実は情報漏洩になる可能性があると思いませんか?
研究発表会に参加せず、論文を読むだけでも情報収集はできます。
ですが、毎年のように学会は開かれ、皆が大人数の前で自分の研究をアピールします。
その目的は、教育的な意味も含めて「皆で協力して効率よく学問を発展させるため」です。
盗作のリスクを顧みながらも、お互いに研究を進めるための情報交換を行っているのです。
それにも関わらず、プレゼンする動機が「単位をとるため」、「研究室内での決まり事」、「先生にやれと言われたから」などでは本末転倒で気が重くなるだけですよ。
「自分のテーマを進展させる!」と前向きな動機でプレゼンには本来臨むべきです。
どちらかといえば、直接自分の研究に対して意見がもらえる発表者側のメリットは大きいと思います。
つまり、プレゼンの場は実は優しい世界なのです(笑)。
そう思うとプレゼンに対する抵抗感が消えるのではないでしょうか?
学生が大学内でやるプレゼンは教育的な意味も大きいので、情報交換できない=聞き手に無視されることはありえないです。誰かしら何かしらのアドバイスをくれます。無視されることはないという意味で、プレゼンが失敗することはないので安心していいと思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下図のようになります。
プレゼン前、襲い掛かる緊張や不安は経験の少ない物事に対する本能です。意識的にポジティブなことを考えましょう。
プレゼン中、聴講者は貴方のことは見ていません。練習通り堂々と発表しましょう。
質疑応答時、たくさんの質問に答え、難しい問題について議論できたら成功です。貴方の研究は確実に1歩前に進んだことでしょう。
本記事の心構えをマスターすれば、プレゼンが楽しみになりますよ。
以上、ご参考になれば幸いです。
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