ブラック研究室の特徴と見分け方【研究室選びに失敗しない方法】

ブラック研究室の特徴と見分け方【研究室選びに失敗しない方法】一般的話題
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こんにちわ。sakuranokiiです。

理系大学生にとっての定番の悩みといえばこれではないでしょうか?

ブラックな研究室には入りたくない・・・

見分け方を教えてほしい!

本記事では、博士号を取得した筆者が長い研究室生活の中で導き出したブラック研究室の特徴とその見分け方について解説いたします。

研究室生活は最低でも1年、長いと6年間も続きます。

ブラックな研究室に入ってしまうと身も心もすり減ってしまいます。

実りある大学生生活を送るために、ブラックな研究室を避けることは非常に大切です。

本記事は自分の価値観に合った研究室を選ぶ上で参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでください!

本記事の内容は動画でも解説していますので、映像で楽しく勉強したい方はこちらからどうぞ!

【理系大学生必見】ブラック研究室の特徴と見分け方を徹底解説
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ブラック研究室の特徴

ブラック研究室の特徴

大学は研究機関であると同時に教育機関でもあります。

研究と教育のバランスに応じて、大学の研究室は下図のように5つのタイプに分類できます。

研究室のタイプの分類

ブラックな研究室の特徴とは「研究と教育のバランスが大きく崩れている」もしくは「研究も教育も最低限しかしない」ことだと思います。

上図で言うところのBタイプ、Dタイプ、Eタイプのことですね。

これらのタイプに当てはまる研究室はブラック研究室と思われるので要注意です。

sakuranokii
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筆者が今まで見聞きしてきた経験では、CタイプおよびAタイプ周辺の研究室が多いですが、B,D,Eタイプの研究室が存在することも確かです。Aタイプに一流大学の研究室が多いことは事実ですが、大学のレベルだけでなく、その研究室の教員と学生の人柄で研究室がどのタイプになるかは決まる印象ですね。

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ブラック研究室に入るデメリット

ブラック研究室に入るデメリット

各タイプ別に何がダメなのかを解説していきましょう。

〇Bタイプ(研究>>教育)

Bタイプ研究室は世間でイメージされるブラック研究室の典型ではないでしょうか(笑)。

学生を良い論文を出すための道具のように扱う研究室がBタイプです。

ろくな教育もしない割に膨大な量の実験データを出すことを日々要求し続けられるでしょう。

厳しい環境に適応して成長できる学生もいるかもしれませんが、心身の健康を損なう可能性が高いので、Bタイプの研究室は避けましょう。

〇Dタイプ(教育>>研究)

Dタイプ研究室も入るべきではない研究室だと思います。

いくら教育熱心でも研究成果を出そうとしないDタイプ研究室では学生はやりがいを持てません。

基礎が大事だからと言って何度も同じ実験をやらせるとか、知識を増やすためと言って担当テーマとは関係のない実験をたくさんやらせるとか、または研究以外の雑務を社会勉強だからと言って大量に押し付けるといった”教育”はただの教員の自己満足です。

Dタイプ研究室は学生の成長を意識した本当の意味の教育はしていないと思いますね。

〇Eタイプ(教育も研究も最低限)

Eタイプ研究室は表向きは楽そうでホワイトな研究室に見えますが、筆者はお勧めできません

ぬるい研究室で数年間も過ごした後、会社に入るとどうなるか想像してください。

社会人の筆者だから分かりますが、会社生活はやっぱり忙しく、大変なことも多いです。

研究室で自分の能力を高めておかないと会社に入ってから地獄ですよ(笑)。

また、放任主義のEタイプ研究室では学生が卒論が作れず最悪卒業できない可能性すらあります

高い学費を払って何も得られないのはあまりにも時間の無駄だと思います。

Eタイプ研究室はホワイトに見えて実は一番ブラックなのではないでしょうか?

sakuranokii
sakuranokii

厳しすぎるのは分かりやすくブラックですが、甘やかしすぎるのもまたブラックです。教育って難しいですね(笑)。学生側としては、どんな教員が指導係になったとしても主体的に自分に必要なことを学ぶ姿勢をもつのが賢いやり方と思います。

ブラック研究室の見分け方

ブラック研究室の見分け方

ブラック研究室かどうかは実際に入ってみないと分からない部分はありますが、入る前からできる対策はあります。

まずは、研究にどれほど力を入れているのかを調べる方法についてです。

ずばり研究室のHPに行って論文をどれだけ出しているか見るのがおススメですね。

学生が数十人いるのに年間1、2報しか出していない研究室はDタイプもしくはEタイプのブラック研究室の可能性が高いので要注意です。

一方で、年10報以上出している上に、ハイジャーナル(Nature系など)に出している研究室はかなり研究に力を入れていると言えます。

研究をとことんやりたい学生や博士進学を考えている学生に向いている研究室ですね。

また、教員の経歴や学会への参加頻度、学生講演賞やポスター賞の数なども研究を一生懸命頑張る雰囲気がある研究室かを判断する指標になります。

では、学生への教育にどれほど熱心かはどう見分けるのでしょうか?

教育の仕方に関しては一度研究室に見学に行くが一番良い方法かと思います。

大学のカリキュラムで研究室見学がある場合はぜひ活用するべきだし、ない場合は自分からコンタクトを取りましょう。

見学時に学生の質問に教員が熱心に答えているかどうかで教育に力を入れているかが大体わかります

塩対応であったり、そもそも見学を断るような研究室はBタイプやEタイプのブラック研究室の懸念があるため要注意です。

見学時に研究室の学生たちに質問できる機会があるのなら、教育の仕方について直接聞いてみるのもいいですね。

このとき、学生がきちんと質問に答えず研究室や教員に対する愚痴、他の研究室の悪口をしつこく言うようであればその研究室は素直にやめておきましょう。

きちんとした教育を受けているとはとても思えないですし、また、ストレスを抱えやすい雰囲気の研究室と思われます。

研究室の学生の対応が誠実かどうかも実際に教育が行き届いているかどうかの目安になりますよ

学生たちが楽しそうに自分の研究室生活のことを話している研究室に行きましょう。

sakuranokii
sakuranokii

事前に分かればいいのですが、入ってからブラックだと分かった場合が厄介ですね。明らかに自分に合わないブラック研究室だと分かったらできるだけ早く行動する=研究室or大学を変えることが最良の方法です。どんな環境で育つかが(特に若いうちは)大事ですから。

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価値観にあうスタイルの研究室を選ぶ

価値観に合うスタイルの研究室を選ぶ

では、AタイプとCタイプはホワイトな研究室だからそこに入れば全員幸せなのでしょうか?

筆者は研究室のスタイルが自分の価値観にあうかどうかが大事だと考えています。

例えば、「研究も大事だが学生時代も楽しみたい!」という学生にとって、Aタイプはプライベートが犠牲になりそうなのでお勧めできないです。

「研究を全力で頑張りたい!」「研究室生活を通じて成長したい!」という学生は、Cタイプでは物足りないですし、何ならブラックなBタイプ研究室がむしろ良い研究室に見えるかもしれません。

「今の専門とは別のことを仕事にしたいから研究室生活は最低限のことだけでいい!」という学生にとっては一般的にはブラックなEタイプ研究室が最も居心地が良いでしょう。

つまり、研究室がブラックなのかどうかと自分にマッチしているかどうかは別の話です。

基本的には上記のようなブラック研究室は避けるべきですが、最終的には周りの意見よりも自分がどういう研究室生活を送りたいかが大事です。

研究室選びが人生に与える影響は大きいですよ。

自分の価値観に照らし合わせて慎重に選びましょう。

sakuranokii
sakuranokii

長時間実験する=ブラックと世間ではイメージされがちですが、上記の通り各人の考えによります。長時間の実験を「強いられている」人にとってその研究室はブラックですが、「実験が楽しいからしている」人にとってはブラックではないですよね。研究室に入る前に、自分がどんな人生を歩みたいのか良く考えることをお勧めしますよ。

まとめ

いかがでしょうか?本記事をまとめると下図のようになります。

ブラック研究室の特徴と見分け方【研究室選びに失敗しない方法】まとめ

ブラック研究室を避けることはもちろん大事です。

ですが、たとえホワイトな研究室でも、自分のなりたい姿を目指す上で本当に適切なのかどうかを慎重に考えましょう

20代前半の数年間は人生で一番体力も活力もある貴重な時期です。

この数年間を有意義に過ごせるかで同世代の人たちとは大きな差が付きます。

つまり、理系大学生にとってどの研究室を選ぶかは人生に大きく影響しますよ。

学内に行きたい研究室がなければ、別の大学に行けばいいのです。

自分の人生を大切にしたければ、自分が一番納得できる研究室を探しましょう

以上、ご参考になれば幸いです。

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