【大学院生なら常識!?】博士課程や博士号の英語表記とその深い意味とは?

【大学院生なら常識!?】博士課程や博士号の英語表記とその深い意味とは?英語関係
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こんにちわ。sakuranokiiです。

博士課程に興味がある方はこんな疑問をお持ちではないでしょうか?

博士課程や博士号は英語で何と言うのかな?

その英語表記の語源ってなんだろう?

博士課程や博士号の英語表記は大学院生なら知ってて当然です。

調べるとすぐに分かりますしね(笑)。

ですが、博士課程や博士号の英語表記の語源まで理解している方は少ないのではないでしょうか?

実は博士課程や博士号の語源には深い意味が隠されているのです。

大学院生の一般教養として知っておくべきだと思いますが、わざわざ教えてくれる人は中々いないでしょう。

というわけで、本記事の内容は下記です。

本記事の内容

テーマ

博士課程や博士号の英語表記とその深い意味について博士号を取得した筆者が解説

主旨

博士課程や博士号の真の意味を知ることで理想的な博士課程を送る秘訣を知ってほしい

読んでほしい人

博士課程に興味がある人、博士課程に在籍中の学生方

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博士課程と博士号の英語表記

博士課程と博士号の英語表記

博士課程や博士号は英語で何と言うの?

まずは、博士課程と博士号の英語表記を下記に示します。

博士課程と博士号の英語表記

博士課程:doctoral course

博士号: Ph.D.

他にも様々な表現はありますが、筆者の経験上最もよく使われる表記は上記ですね。

また、他の学位や課程の英語表記も下記にまとめました。

その他の学位や課程の英語表記

修士課程:master’s course

修士号:master’s degree

学士課程:undergraduate course

学士号:bachelor’s degree

修士号や学士号に比べて、博士号の英語表現だけ特殊ですね(もちろんdoctor’s degreeという訳も正解ですが)。

博士号の英語表現には何か深い意味があるように思えませんか?

それでは、次節から「doctoral course」と「Ph.D.」の真の意味について解説します。

sakuranokii
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博士論文発表会は英語で「Ph.D. defense」と言われます。「Ph.D.=博士号」を「defense=守る」という英語表現です。自分が面白いと信じている研究を教授たちに否定されないように守るというニュアンスなのでしょうか?ちなみに、筆者が留学していた大学ではdefenseと略して言う人が多かったです。

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doctoral courseの真の意味

doctoral courseの真の意味

博士課程はなんでdoctoral courseって訳すの?

語源は何?

まずは、博士課程の真の意味から説明します。

博士課程の英訳がdoctoral courseなので「何かお医者さんと関係する言葉が語源なのかな?」と思うかもしれませんが全く関係ありません(笑)。

確かにdoctorは医者という意味もありますが博士を意味する言葉でもあります

どちらかと言えば、doctorは博士を意味する言葉として使われてきた歴史の方が長いです。

博士=doctorになるための過程なのでdoctoral courseと訳されます。

では、doctorの語源は何かと言うと、ラテン語の「docere=教える」です。

つまり、doctorの本来の意味は「教える人」ですね。

したがって、doctoral courceの真の意味は下記と言えます。

博士課程=doctoral courceの真の意味

「学問を教えられる人」(doctor)になるために高度な教養を身に付ける課程(course)

sakuranokii
sakuranokii

博士号を取得した方は会社の名刺の職階欄に博士(〇〇)と書けます。英語版名刺だと名前の後にPh.D.が付きます。初めて名刺を作って自分の名前にPh.D.の文字が入っているのを見たときはやっぱりうれしかったですね(笑)。

Ph.D.の真の意味

Ph.D.の真の意味

博士号はなんでPh.D.って言うの?

語源は何?

それでは、博士号=Ph.D.の真意を紐解いていきましょう。

博士号の英訳「Ph.D.」は実は略称で正式名称は「Doctor of Philosophy」です。

Doctor of Philosophyは直訳すると「哲学博士」ですね。

哲学と聞いて「ソクラテスとかのこと?」と思うかもしれませんが、ここで言う哲学は認識論や倫理学と言った現代人がイメージする哲学とは意味が異なります。

哲学=Philosophyの語源は古典ギリシア語の「philosophia=知を愛する」であり、哲学は知=学問全般を本来意味する言葉です。

実際に大昔は哲学と言えば、神学・医学・法学と言った職業教育系ではない知的好奇心に基づく純粋学問全ての総称を意味していました。

したがって、Doctor of Philosophyの真の意味は下記と言えます。

博士号=Doctor of Philosophy(Ph.D.)の真の意味

多種多様な学問(Philosophy)について精通し他人に教えることができる人(doctor)

ところで、大昔は神学・医学・法学が主要な学問であり、その他の学問=哲学は博士号がありませんでした。

しかし、近代に入り科学が発展した結果、むしろ哲学の方が主要な学問になってきたため、哲学博士=Ph.D.の学位が制定されました。

もともと哲学が意味する学問の定義が曖昧であったためか、真理発見に貢献する学術系の学問であれば広くPh.D.の学位が認められるようになっていきました。

そして現代となっては神学・医学・法学も含む多種多様な学問の最高位の学位はPh.D.になっています。

博士号がPh.D.と一般的に訳されるのは、近現代における科学の目覚ましい発展に起因するPh.D.の普及が理由と考えられます。

sakuranokii
sakuranokii

博士の先輩から聞いた話ですが、お客様と会議するとき通常は社内の人間なので〇〇と呼び捨てにされる一方で、海外のお客様相手の会議ではDr. 〇〇と呼ばれるらしいです。海外では博士号取得者に対して敬意を払って名前にDrを付けるのが一般的なのでそうするらしいですよ。

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博士課程でやるべきこと

博士課程でやるべきこと

博士課程や博士号の真の意味は分かったけど、

それをどう研究室生活に生かせば良いの?

博士課程や博士号の真の意味は博士課程の学生としてあるべき姿を示しています

具体的には、下記のような気づきを与えてくれると思います。

博士課程や博士号の意義が与える気づき

博士課程=学問を教えられる人になるために高度な教養を身に付ける課程

⇒研究だけでなく教育もできるようになるべき

博士号=多種多様な学問について精通し他人に教えることができる人

⇒専門分野だけでなく幅広い学問の勉強をするべき

博士課程に進学した方は今一度自分に聞いてみてください。

自分の研究成果だけに執着し、後輩の教育をおろそかにしていませんか?

専門分野の勉強だけでなく、異分野の勉強もしていますか?

余裕がないとできないかもしれませんが、1日30分でもいいので時間を作ってやってみてください

そうすれば理想的な博士課程生活を送れると思いますよ。

また、企業研究者である筆者から見て上記の姿勢がある人は社会でも間違いなく活躍します

自分の仕事をこなすだけでなく周りのフォローや部下の教育もでき、幅広い知識をベースにアイデアを出せる人はどう考えても重宝されます(笑)。

博士課程と博士号の真の意味は理想的な研究者像も教えてくれていますね。

sakuranokii
sakuranokii

筆者が博士課程に在籍していた頃、教授の先生が博士号の真の意味について教えてくれました。それがきっかけで異分野の勉強も始め、分野融合型の研究にも着手しました。そのおかげで知識も増えたし視野も広がったしで良いこと尽くめでしたね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のとおりです。

本記事の内容まとめ

博士課程と博士号の英語表記はそれぞれ「doctoral course」と「Ph.D.」

博士課程の真の意味は「学問を教えられる人になるために高度な教養を身に付ける課程

博士号の真の意味は「多種多様な学問について精通し他人に教えることができる人」

上記から博士課程の学生としてあるべき姿=理想的な研究者像が分かる

博士課程と博士号の英語表現には深い意味が込められていましたね。

博士課程に興味がある方、博士課程に在籍中の方、すでに博士号を取得された方も、博士課程と博士号の真の意味を心に刻んでください。

博士としてあるべき姿を意識して行動すれば、理想的な研究者人生を送れると思いますよ。

以上、ご参考になれば幸いです。

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