こんにちわ。sakuranokiiです。
研究職になりたいと考えている大学院生の方はこんな疑問をお持ちではないでしょうか?
企業の研究職ってどれほどのレベルの英語が必要なの?
企業で重要な英語スキルって何かな?
研究職として生きていくうえで英語は避けては通れないです。
ですが、実際に必要な英語力はどれぐらいのレベルなのか学生のうちは分からないですよね。
将来的に企業で研究職に就きたい大学院生の方は企業で求められる英語スキルを早い段階から知っておいて損はないです。
特に英語が苦手だが研究職になりたい大学院生の方は、入社後辛い目に会わないように今できることを知っておくべきです。
というわけで、本記事の内容は下記です。
企業研究職の英語力のレベル
企業研究職の英語力のレベルって高いの?
まずは、企業研究職の英語力のレベルがどれぐらいかについて説明します。
結論から言うと、企業研究職の英語力は高くないですね。
国際ビジネスコミュニケーション協会が公表しているTOEIC Program DATA&ANALYSIS 2020によると、2019年度の研究職のTOEIC L&Rの平均スコアは556点です。
同資料によると2019年度の大学4年生の平均スコアが520点、大学院2年生の平均スコアが541点であるため、研究職だからといって英語力が高いわけではないと分かりますね。
また、同じく国際ビジネスコミュニケーション協会が公表している英語活用実態調査2019によると、技術部門の社員に期待するTOEICの平均スコアは560点です。
よって、企業側も基本的には研究職にそこまで高い英語力は求めていないと思われます。
実際、筆者の経験でも企業生活の中で高い英語力を必要としたことは一度もなく、大学時代に培った英語力で十分業務はこなせています。
むしろ大学時代よりも英語を使わなくなったので英語力は落ちていると思います(笑)。
研究職を目指す大学院生の方はTOEICで560点以上とれる英語力があれば十分です。
TOEICで700点や800点を目指して英語の勉強をするよりも、専門分野の勉強に時間を割いた方が良いですよ。
一部の企業では募集要項にTOEICの点数を掲げる企業もあります。有名な例でいうと、製薬大手の武田薬品はTOEIC 700点程度の学生が望ましいと記載があります。英語力に自信がない方は就活の際に募集要項をよく見て英語力に関する記載がないか確認しておきましょう。
企業で英語を使う場面一覧
企業研究職が英語を使うのってどんなとき?
高い英語力は必要ないとはいえ、研究職が英語を使う機会はもちろんあります。
下記に筆者の経験を踏まえて研究職が企業で英語を使う場面をまとめました。
このように部署によって英語が必要な場面は変わります。
その結果、企業で求められる英語力は部署により大違いですね。
ほとんどの部署は論文を読むためのリーディングスキルだけで十分です。
一方で、海外顧客がメインの部署はライティング(英文メール作成)やリスニング・スピーキング(電話会議)のスキルも重要になり、場合によっても海外赴任もあり得ます。
入社後にどれほど英語を使うか気になる方は志望する企業・部署が海外顧客をメインにしているかどうかは就活時に要チェックですね。
海外の方も会社には居ますが基本的に日本語が話せるので英語で意思疎通することはないですね。上節の通り研究職の英語力は高くないので、ある程度の日本語力がある方でないと企業は採用したくないのでしょう。
英語が苦手な人はどうするべき?
レベルが高くないとはいえ英語が苦手で研究職になるのが心配…
英語が苦手な学生はどうしたいいの?
英語が苦手だけど研究職になりたい学生は下記対策がお勧めです。
残念ながら海外顧客とのコミュニケーションが必要な仕事を任せられても会社はすぐに辞めないでくださいね(笑)。
英文メール作成はネットや書籍の定型文に加えて先輩方のメールを真似ればある程度の練習でいずれできるようになります。
英語の電話会議は骨が折れると思いますが、自分ができなくても最終的には英語ができる人が何とかしてくれます(笑)。
もし海外赴任することになっても、企業も英語ができないまま送り出すことはさすがにしません。
事前に英会話研修を実施し、ある程度鍛えてから送り出すのでご安心を。
そもそもある程度英語ができると確証のある人でないと海外赴任者に選ばれないと思いますね。
海外赴任予定者に限らず、英語の研修は多くの企業でやっています。海外顧客とのコミュニケーションが必要な部署に配属された方はこの機会に英語研修を受けて苦手を克服してはどうでしょうか?
英語が得意な人はどうするべき?
英語力に自信があるなら研究職でどういうキャリアを目指せばいいの?
逆に英語が得意な学生は自慢の英語力を活かすキャリアを目指した方がいいでしょう。
例えば以下がお勧めですね。
研究職に高い英語力は不必要ですが、やはり英語ができた方がキャリアの選択肢は広がります。
また、英語スキルを適切に活かせば給料も上がりやすいです。
研究職で高所得者を目指す方にとって英語力を鍛えることは近道になるかもしれませんね。
自分の可能性をもっと広げたい学生は研究の合間に英語も勉強してはどうでしょうか?
英語勉強法に関する過去記事「博士課程学生の英語勉強法」「英語で自己紹介」「英文メールで使える例文まとめ」もぜひご覧ください。博士課程の学生向けに書いた記事ですが、修士・学士課程の方も参考になると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のとおりです。
研究職に英語は必須でも高いレベルは必要ありません。
なので、英語が苦手でも研究職になることは怖がらなくていいです。
結局、日本企業に勤めるなら当然メインの言語は日本語です(笑)。
部署にもよりますが、英語が苦手なせいで業務に支障がでることは基本的にないですよ。
研究が好き・得意なら研究職は間違いなく貴方の天職なので、自信をもって研究職を目指してください!
以上、ご参考になれば幸いです。
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