こんにちわ。sakuranokiiです。
研究職を進路候補として考えている大学院生の方はこんな疑問をお持ちではないでしょうか?
研究職っていくつか種類があるらしいけど業務内容はどう違うの?
自分がどれに向いているのかはどう判断すればいいの?
同じ研究職と言えどもいくつか種類があり、それぞれの業務内容は異なります。
自分がどの種類の研究職に就くのかは就職先によって異なります。
例えば、大学の研究職と企業の研究職では業務内容が異なることは何となく想像できますよね?
ですが、企業の研究職は部署によっても業務内容が実は大きく異なります。
研究職に就きたい大学院生の方は就職後のミスマッチを防ぐうえで、自分に合った種類の研究職を理解しておくべきです。
というわけで、本記事の内容は下記です。
研究職の種類と業務内容の違い
研究職ってどんな種類があって、どう業務内容は違うの?
まず初めに、研究職の種類と業務内容の違いについて解説します。
研究職は基礎研究に携わる人と応用研究に携わる人に大別されます。
それぞれの業務内容の違いは下記です。
研究職と言われると上記の基礎研究をしている人をイメージされるかと思います。
ですが、実際は応用研究に従事する研究職のほうが多いです。
どちらの研究職になっても科学技術の発展に貢献できるやりがいのある仕事です。
研究職は理系の花形と言われる人気職ですよ。
研究職の中には開発研究という枠組みもありますが、筆者はあまり意識していないです。やってることは応用研究の枠組みに収まるかと思います。応用研究を担うなら開発研究にも携わるイメージですね。
大学研究職の業務内容
大学はどの種類の研究職でどんな仕事をするの?
続いて、就職先別・部署別の違いについて解説します。
就職先が大学の研究職の場合、つまり、大学教員になる場合は下記のような仕事をします。
●間違いなく基礎研究に従事する
●研究だけでなく学生の教育も大事な仕事
●自分の手を動かすよりはアイデアを考える仕事がメイン
大学院生にとっては一番身近な職種ですね。
教育も重要な仕事である点が他の研究職とは大きく違います。
大学で研究職になるメリットとデメリットを下記にまとめました。
特に自分がやりたい研究を生涯続けられるのは大学研究職の大きな魅力かと思います。
大学の研究職に向いているのはこんな人ですね。
●基礎研究が好きな人
●自分がやりたい研究を突き詰めたい人
●研究遂行力に並々ならぬ自信がある人
●物事を教えるのが好きな人・得意な人
大学研究職は厳しい世界ですが、研究室生活が楽しくて仕方がない人は目指してみてはいかがでしょうか?
大学でも応用研究をする場合はあります。企業との共同研究が代表例ですね。また、ノーベル賞を目指すなら実用化可能であることが重要なので、企業のように工業化のために奮闘する研究室もありますよ。
企業研究職の業務内容〜事業化されていない部署~
企業はどの種類の研究職でどんな仕事をするの?
次に、就職先が企業の研究職の場合について解説します。
企業研究職は配属された部署が事業化されているかどうかで研究内容が大きく異なります。
まだ事業化されていない部署、つまり、新規事業開拓を担う研究職の業務内容は下記です。
●市場動向を分析し自社の強みを活かせる事業を考案し立ち上げる
●応用研究がメインだが、応用を視野に入れた基礎研究も行う
●上手くいけば実用化に向けて工業化を見据えた検討も行う
新規事業開拓とはいえ、企業は利益に繋がる応用研究をメインに行います。
自社特有の新技術を開発するために基礎研究を行うこともありますが、実用化を前提とした研究テーマでないといけません。
研究がうまく進み事業になりそうなら、実際に工業化可能かの検討まで他部署と連携しながら行いますね。
新規事業開拓を担う研究職のメリット・デメリットを下記にまとめました。
事業の提案〜立ち上げ〜(上手くいけば)実用化までの一連の流れに関われるのはこの部署だけです。
研究職としてとても貴重な経験ができると思います。
新規事業開拓を担う研究職に向いているのはこんな人です。
●自分のアイデアを事業にしたい野心がある人
●市場のニーズやトレンドに敏感な人
●うまく行かなくても粘り強く研究に取り組める人
上記に当てはまる人は新規事業開拓に力を入れている会社に応募する、もしくは、新規事業開拓を担う部署への配属を志望しましょう。
企業研究職の業務内容~事業化されている部署~
事業化されている部署はどんな業務内容なの?
一方で、事業化されている部署の研究職の業務内容は下記です。
●顧客の要求を第一に考えて研究を進める
●すぐに実用化可能な応用研究しか基本的に行わない
●工場を始めとした関係各所と協力して量産化を素早く行う
事業化されている部署の特徴は何と言ってもすでに顧客がいることですね。
顧客が欲しがっている技術を1日でも早く実現することが研究職に求められます。
したがって、すぐに実用化可能な研究テーマしか基本的に行いません。
また、量産化までのスピード感覚も新規事業開拓を担う部署とは大違いです。
事業化されている部署の研究職のメリット・デメリットを下記にまとめました。
事業化されている研究はすでにある程度上手くいっているので研究成果も出やすいです。
そのため、会社の売上に貢献できる満足感も十分ありますね。
事業化されている部署の研究職に向いているのはこんな人です。
●顧客と直接会って仕事がしたい人
●自分の研究ですぐにでも社会の役に立ちたい人
●ミスできないプレッシャーに打ち勝てる人
ビジネス色の強い研究をやりたいバイタリティのある方は事業化されている部署に応募しましょう。
筆者は事業化されている部署に現在所属しています。顧客対応で大変な時期もありますが、最先端技術の研究に携われているし、自分の研究が世界に貢献している実感もあるので、とてもやりがいがある部署ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のとおりです。
一口に研究職と言っても就職先や配属される部署ごとに業務内容は異なることがお分かりいただけたと思います。
就職活動する際は自分に合った研究職がどれなのか自己分析してから応募する企業なり大学なりを決めるべきです。
本記事を参考にして、自分の適性に合った研究職に就いて充実した研究者人生を送りましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
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