博士課程進学者の就職は不利か?【経験者が話します】

博士課程進学者の就職は不利か?【経験者が話します】就職関係
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こんにちわ。sakuranokiiです。

博士課程に進学するか否かで悩まれる学生さんの中で、この不安を抱える方は多いと思います。

sakuranokii
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企業は専門性の高いドクターは扱いにくく嫌がると噂に聞く……

ドクターに進学すると就職が不利になってしまうのでは??

筆者が博士課程に進学するかどうかで迷った最大の要因は就活が不安だったからです。

ドクターの学生は絶対数が少ない上に、昔は大学教員になるのが当たり前だったので、就活に関する情報の蓄積が少ないのが現状です。不安に思うのも無理はありません。

本記事では、世間でよく言われる「ドクターの就活は不利なのかどうか」について取り上げます。

筆者自身の経験はもちろんドクターの先輩後輩同級生の就活も見てきた経験から、筆者なりの意見を述べたいと思います。

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不利ではないが有利でもない

不利ではないが有利でもない

結論から言うと、博士課程に進学しても就活は不利にはならないし、逆に有利でもないです。

筆者が見聞きした経験では、1社目ですんなり採用される学生もいれば、何社も受けて苦労した学生もいます。

修士課程で就活した学生と同じような状況が博士課程での就活でも起こります。

筆者の正直な印象としては、ドクターで就活に苦労した人は博士課程に進学したから大変だったのではなく、修士課程で就活したとしても苦労したと思われる人が多いです。

結局はその学生の能力が妥当に判断された結果が出るだけだと思います。

sakuranokii
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落ちた学生も「自分がドクターだから落とされたのだ」と言っている人は見たことないですね。逆に「ドクターだから就活余裕でした」と言う人も見たことないです。就活は自分が今までの人生で積み重ねた力が評価される場だと皆本心では分かっているのでしょう。

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博士課程の3年をどう過ごすか?

博士課程の3年をどう過ごすか?

とはいえ、ドクターの学生が就活を有利にするためにできることはあります。

ドクター就活市場のライバルは同じくドクターの学生ですので、差をつけるためには、博士課程の3年間をいかに有意義にするが勝負所になると思います。

就活無双したドクターの学生が実際にやっていたことをベースに、筆者がおススメする博士課程のうちに経験しておきたいことを下記にまとめました。

博士課程で経験しておきたいことリスト

・自分のアイデアを1から論文にする⇒課題発見力&研究遂行力をアピールできる

・後輩の学生を積極的に指導する⇒協調性&リーダーシップをアピールできる

・インターンや企業との共同研究⇒企業目線の考え方を知れるし、つながりも作れる。

・留学経験⇒語学力&環境適応力をアピールできる

基本は目の前の研究に一生懸命取り組むことが大事ですが、博士課程の3年間は長いです。

自分の研究だけでなく、学生のうちに様々なことに興味を持ってトライする経験が周りの学生との差を生むと思いますよ。

sakuranokii
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博士課程の学生向けにやっている各大学独自のプログラムになにかしら参加することをお勧めします。研究が少し遅れるかもしれませんが、それ以上にいい経験を積めると思いますよ。

扱いにくいドクターにならないために

扱いにくいドクターにならないために

冒頭で示したように、ドクターは扱いにくいというイメージが世間にはあるようですが、筆者自身はドクター=扱いにくいは言い過ぎだと思います。

この節では、”扱いにくいドクター”にならないために意識することをお教えしましょう。

まず、企業は大学とは異なり1つのテーマに大人数が関わります。

すなわち、企業の言う「扱いにくい人」とは「協調性がない人」です。

ドクターは論文数報を仕上げないと卒業できないので、1人で黙々と実験する時間が長いです。

その結果、ドクターが「扱いにくい人」に気づいたらなってしまうことも確かにあるでしょう。

ですが、全員が絶対そうなるかと言われればそんなことはないですし、今までの人生経験が主な要因かと思われます。

したがって、“扱いにくいドクター”にならないためには、協調性のある人材になることを意識しましょう。

自分の研究だけでなく、困っている後輩にアドバイスしたり、研究室行事の際にはまとめ役を担うなど、協調性を鍛える場はいくらでもありますよ

また、専門性が高ことは就活する上であまり問題ではないと思います。

確かに入社してからも専門分野の仕事を続けるほうが珍しいので、ドクターがせっかく勉強した専門分野の知識を活かしにくい面はあるかもしれません。

ただ、博士課程で養われるのは知識だけでしょうか?

むしろ、高い専門性を身に着ける過程でぶつかる壁を乗り越えてきた問題解決能力や、自ら課題を設定し解決してきた主体性こそが鍛えられると思います。

ドクターは就活の場で専門知識よりもポテンシャルの高さをアピールするように工夫しましょう。

sakuranokii
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この話は東大卒ほど使えないという話に似ている気がします(笑)。企業が研究職に求める能力は上述の協調性以外にもいくつかありますが、ドクター「だから」その能力が欠けていると考えるのはおかしいと思います。ドクター=扱いにくいというイメージがなくなればいいですね。

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就活を理由に進学は躊躇しなくていい

就活を理由に進学は躊躇しなくていい

ここまで見てきたように、就活が上手くいくかは結局個人の努力次第です。

博士課程に進学すると必ず就活に苦労するなんてことはありえません。

ですので、就活が不安だから進学を断念するのはもったいないと思います。

就活が不安なのはドクターもマスターも一緒ですよ。

大部分のマスターは迷わず就活するのに、博士課程進学後の就活についてわざわざ悩むということは、本心ではドクター進学にかなり心が傾いているように見えます。

振り返ってみると、筆者自身も悩みだした時点で進学に気持ちは傾いていたと今では思います。

進学後の不安材料を探すよりも、進学するメリットを考えて前向きに生きましょう。

sakuranokii
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筆者はいろいろ調べた結果、「まぁ何とかなるだろう」と楽観的に考え進学しましたが、本当に行って良かったです。ドクター進学後は日々の研究に没頭できたので就活の不安はすぐに忘れました(笑)。周りの人とは違う人生を歩むので博士課程の学生は何かと不安になりますが、楽観的に考えることで乗り越えましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事をまとめると以下のようになります。

博士課程進学者の就活は不利か?まとめ

博士課程での就活も、修士課程での就活と同じように、個人の努力次第で結果が決まります。

世間のイメージに流されず、自分が本当にやりたいことをやればいいのです。

以上、ご参考になれば幸いです。

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