意外に〇〇!?研究職の年収について徹底解説【実体験も語ります】

意外に〇〇!?研究職の年収について徹底解説【実体験も語ります】お金関係
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こんにちわ。sakuranokiiです。

研究職に興味がある大学院生の方はこんな疑問をお持ちではないでしょうか?

研究職の平均年収っていくらぐらい?

他の職種に比べて高いの?

研究職は専門性が高いし年収も高そうですが、実際はどうなのか気になりますよね。

研究職を進路候補に考えている大学院生の方は、研究職の年収の相場を知っておくと就職先を決める上で便利です。

というわけで、本記事の内容は下記です。

本記事の内容

●テーマ

現役企業研究職の筆者が実際の経験に基づき企業研究職の年収の実態を伝える

●主旨

企業研究職を目指す大学院生に研究職の年収の相場を知ってもらい就職先選びに役立ててほしい

●読んでほしい人

研究職を目指している大学院生

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研究職の平均年収

研究職の平均年収

研究職の平均年収っていくらぐらいなの?

政府が行う賃金構造基本統計調査では職種別の平均月収(残業代込み)とボーナス額がまとめられています。

当該調査の令和2年度の結果より、研究職の平均年収を計算すると約660万でした。

一方で、国税庁の民間給与実態統計調査によると日本のサラリーマンの平均年収は約440万円です。

研究職の年収は平均的なサラリーマンよりかなり高いことが分かります。

正社員の男性サラリーマンに限定しても平均年収は約560万円で、研究職の方が+100万円も高いです。

研究職になるだけでも好待遇ですが、さらに好待遇の研究職を目指す大学院生の方は最低でも平均年収660万円以上の企業に応募すると良いでしょう。

次に、年代別に見てみると下記です。

研究職の年代別平均年収

●25~29歳:約466万円(同年代の平均値:369万円)

●30~34歳:約543万円(同年代の平均値:410万円)

●35~39歳:約682万円(同年代の平均値:445万円)

●40~44歳:約775万円(同年代の平均値:476万円)

●45~49歳:約819万円(同年代の平均値:499万円)

●50~54歳:約949万円(同年代の平均値:525万円)

●55~59歳:約987万円(同年代の平均値:518万円)

●60~64歳:約641万円(同年代の平均値:411万円)

研究職の平均年収はどの年代でも一般的な同年代の平均値より100万円以上高いです。

上の年代になるにつれて差は拡大していき、50代後半では約470万円も差があります。

研究職に就けば50代後半で王代の年収1000万円も達成できそうですね。

sakuranokii
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2010~2019年の自然科学系研究職の平均年収を調べてみたところ、浮き沈みはあったものの平均して約641万円でした。コロナ渦でありながらも現在の研究職の年収は過去より高い水準にありますね。

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他職種に比べてどれだけ高い?

他職種に比べてどれだけ高い?

研究職の年収は他職種に比べてどうなの?

研究職の年収は平均的サラリーマンよりも高いことが分かりましたが、より具体的に他の職種と比べてどれぐらいの位置付けなのか見てみましょう。

先と同様に令和2年度賃金構造基本統計調査のデータより、145種類の職種に関して平均年収ランキングを作成しました。

順位職種平均年収/万円
1航空機操縦士1725
2医師1440
3大学教授(高専含む)1073
4公認会計士,税理士958
5法務従事者879
6大学准教授(高専含む)875
7管理的職業従事者861
8歯科医師788
9その他の経営・金融・保険専門職業従事者774
10小・中学校教員714
11システムコンサルタント・設計者690
12高等学校教員681
13著述家,記者,編集者674
14大学講師・助教(高専含む)672
15輸送用機器技術者662
16研究者660
17鉄道運転従事者653
18獣医師631
19企画事務員630
20建築技術者620
21電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)619
22車掌603
23音楽家,舞台芸術家599
24不詳599
25発電員,変電員594
26機械器具・通信・システム営業職業従事者(自動車を除く)586
27機械技術者583
28化学技術者582
29電気工事従事者577
30金融営業職業従事者570
31助産師570
32土木技術者568
33薬剤師565
34その他の情報処理・通信技術者559
35診療放射線技師549
36その他の営業職業従事者545
37販売類似職業従事者543
38船内・沿岸荷役従事者535
39秘書531
40航空機客室乗務員526
41宗教家525
42その他の機械整備・修理従事者525
43金属技術者521
44自動車営業職業従事者519
45ソフトウェア作成者512
46美術家,写真家,映像撮影者509
47ダム・トンネル掘削従事者,採掘従事者508
48他に分類されない技術者508
49クレーン・ウインチ運転従事者504
50はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者502
51他に分類されない専門的職業従事者497
52総合事務員493
53臨床検査技師493
54看護師492
55化学製品製造従事者478
56製銑・製鋼・非鉄金属製錬従事者478
57保健師476
58機械検査従事者475
59自動車組立従事者473
60鋳物製造・鍛造従事者469
61運輸・郵便事務従事者467
62測量技術者463
63その他の教員462
64デザイナー461
65配管従事者461
66製図その他生産関連・生産類似作業従事者461
67生産関連事務従事者460
68庶務・人事事務員460
69はん用・生産用・業務用機械器具組立従事者455
70営業用大型貨物自動車運転者454
71その他の商品販売従事者454
72営業・販売事務従事者452
73建設・さく井機械運転従事者452
74会計事務従事者444
75他に分類されない輸送従事者444
76その他の一般事務従事者442
77鉄工,製缶従事者436
78窯業・土石製品製造従事者436
79保険営業職業従事者436
80その他の建設従事者434
81自動車整備・修理従事者432
82バス運転者428
83金属工作機械作業従事者427
84その他の保健医療従事者426
85金属プレス従事者422
86その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品)422
87営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)419
88理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士419
89印刷・製本従事者414
90准看護師413
91板金従事者411
92建設躯体工事従事者411
93電気機械器具組立従事者411
94その他の定置・建設機械運転従事者409
95画工,塗装・看板制作従事者409
96金属溶接・溶断従事者409
97製品検査従事者(金属製品)408
98その他の自動車運転従事者406
99金属彫刻・表面処理従事者405
100ゴム・プラスチック製品製造従事者403
101その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)401
102介護支援専門員(ケアマネージャー)399
103その他の社会福祉専門職業従事者398
104事務用機器操作員393
105自家用貨物自動車運転者392
106製品検査従事者(金属製品を除く)391
107土木従事者,鉄道線路工事従事者391
108歯科技工士390
109木・紙製品製造従事者388
110その他の機械組立従事者386
111幼稚園教員,保育教諭383
112その他のサービス職業従事者382
113その他の運搬従事者380
114大工378
115個人教師377
116保育士375
117栄養士374
118清掃員(ビル・建物を除く),廃棄物処理従事者372
119介護職員(医療・福祉施設等)360
120訪問介護従事者357
121娯楽場等接客員357
122歯科衛生士356
123居住施設・ビル等管理人355
124警備員352
125農林漁業従事者348
126販売店員347
127電話応接事務員343
128食料品・飲料・たばこ製造従事者335
129飲食物調理従事者333
130理容・美容師 330
131乗用自動車運転者(タクシー運転者を除く)330
132他に分類されない運搬・清掃・包装等従事者326
133外勤事務従事者319
134飲食物給仕従事者319
135身の回り世話従事者316
136看護助手312
137その他の保健医療サービス職業従事者312
138その他の保安職業従事者311
139美容サービス・浴場従事者(美容師を除く)310
140受付・案内事務員309
141タクシー運転者300
142包装従事者 286
143クリーニング職,洗張職275
144紡織・衣服・繊維製品製造従事者273
145ビル・建物清掃員268
引用:令和2年度賃金構造基本統計調査一般労働者職種別

研究職は145職種のうち16位と上位に位置していました

研究職の平均年収は獣医師や薬剤師、その他多くの技術者よりも高い水準にありますね。

また、大学教授や准教授には及ばないものの、大学講師や助教の平均年収と同程度ですね。

研究職は理系が就く職種としてはトップクラスの年収と言えるでしょう。

sakuranokii
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業界別の研究職の平均年収も解説したかったですが、良い資料が見当たらなかったので断念しました。間違いなく言えることは製薬業界の研究職の給料は良いということですね(笑)。職種ごとに分類されていませんが、業界別の平均年収は国税庁のHPで公開されていますので、興味がある方はご覧ください。

1〜3年目の給料公開

1〜3年目の給料公開

統計結果は分かったけど、現役研究職のリアルな給料事情も知りたい!

続いて、研究職のリアルな年収の1例として、現役研究職の筆者が実際に頂いた給料についてご紹介します。

筆者は大手メーカーに勤務している一般社員で現在3年目です。

入社1~2年目の年収と、3年目の予想年収について下記にまとめました。

大手メーカー研究職のリアルな年収

1年目:約410万円

2年目:約650万円

3年目(予想):約630万円

1年目は夏のボーナスがなく、あまり残業もしていなかったため低めですね。

2年目は若干の昇給に加えボーナスが夏冬2回とも貰え、さらに、成果が出始めて忙しくなったので残業代もかなり出ています。

結果、2年目の年収で同世代の研究職の平均年収より200万円ほど多く稼ぎましたね。

3年目では若干の昇給がありましたが、残業は2年目ほどはしていないので予想年収としては2年目よりやや少ないですね。

大手メーカーに入って研究を頑張れば早い段階からかなり高い給料が貰えますよ。

sakuranokii
sakuranokii

企業では特許の申請や登録、他社譲渡などの際に報奨金がもらえます。社員が新技術を開発するモチベーションを上げるための制度ですね。筆者はまだ特許申請だけですが2年間で10万円ほど報奨金を頂きましたよ。特許収入というインセンティブもあるので、企業研究職になったら新テーマをどんどん提案し実行しましょう。

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管理職の給料は?

管理職の給料は?

若手の給料だけでなく、管理職のリアルな年収も知りたい!

筆者はまだ一般社員ですので、管理職の年収は具体的には分かりませんが、ある程度推測は可能です。

筆者が見聞きした情報・噂をもとに、大手メーカーの管理職の年収を大胆予想した結果を下記にまとめました。

大手メーカー研究職の管理職の推定年収

主任研究員(係長):750万円(月給40~50万円でボーナスが200万円程度との噂)

副課長:900万円(大手メーカーの平均年収が副課長ぐらいの年代の年収に相当する)

課長1200万円(50代研究職の平均年収+200~300万円と予想)

部長1500万円(課長+300万円以上と予想。ボーナスだけで数百万円貰えるらしい)

筆者から見ると大手メーカーの管理職は責任も重大で日々大変そうに仕事されていますが、それに見合った給料は貰えていると思います。

研究職で高所得者(年収850万円以上)を目指す方は、副課長以上に出世できるように頑張って実績を出しましょう。

sakuranokii
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課長などの上位の管理職は残業代が出ません。上位管理職は仕事が忙しく遅くまで残業する方も多いので時給換算すると下位管理職と思ったほど変わらないかもしれませんね。ですが、残業代が出ない分だけボーナスはたんまりと貰えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のとおりです。

本記事の内容まとめ

研究職の平均年収は約660万円で日本のサラリーマンの平均値より200万円以上高い

研究職は理系が就く職種としてはトップクラスの年収

大手メーカーに入って研究を頑張れば同世代の研究職より200万円ほど多く稼げる(実体験)

大手メーカーの管理職は責任も重大で日々大変だがそれに見合う給料は貰えてそう

研究職は理系職の花形と言われるだけあって噂通り給料が良いことが分かりましたね。

特に大手メーカーの研究職になると予想以上に高い給料が貰えますよ。

研究が好きな人にとって、大手研究職のポストは好きな仕事で社会に貢献できてなおかつ給料もたんまり貰えるのでもはや天国です(笑)。

研究職を目指す大学院生の方は一日一日を大切にして研究スキルを磨きましょ(具体的な研究遂行力の鍛え方は過去記事参照)

そうすれば、好待遇の大手研究職ポストも夢ではありませんよ。

以上、ご参考になれば幸いです。

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