博士課程の就職体験記【面接での受け答え編】

博士課程の就活体験記【面接で聞かれたこと編】就職関係
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こんにちわ。sakuranokiiです。

【面接で聞かれたこと編】【ESで書いたこと編】はご覧になられたでしょうか?

引き続き博士課程の就職体験記として、面接での受け答えのコツをお教えしたいと思います。

筆者の実際の面接を振り返りながら、面接官の印象が良かった筆者の回答をピックアップしてご紹介します。

そこから推察させる面接官に好感されるエピソードや回答の仕方について、私見を述べさせていただきます。

面接に苦手意識がある就活生に役立つ情報だと思いますよ。

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スピード意識

スピード意識

1次面接時、研究発表後すぐに人事部の方から下記のような質問をされました。

「この研究はどれぐらいの期間でできましたか?」

筆者は「約1年ぐらいでほぼ完成しました。今は論文として仕上げるための細かいデータを集めている段階です。」と素直に回答しました。

すると面接官の全員から感心され、「この量を1年とは早いね。スピード意識は会社では大事だからね。」とコメントいただきました。

自分では普通の進捗スピードかと思っていたので、好印象だったことには正直驚きました(笑)。

筆者も入社後実感しましたが、「スピード意識」は確かに重要です。

特に競争の激しい業界だと、スピード意識の欠如は機会損失につながり、売上低下だけでなく顧客からの信頼を失う可能性もあります。

ですので、スピード感を持って研究を進めることを入社前の段階から意識できている人は好印象でしょう。

学生時代のうちに、スピード意識をもって短期間で物事(研究や資格等)をゴールまで仕上げる経験を1度でもいいのでしておくと、面接時のアピールポイントにできると思います。

sakuranokii
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毎日朝から晩まで実験を頑張ったらどこかでちゃんと評価されるんだなと思いましたね(笑)。研究で寄り道できるのは大学での研究の良いところだし勉強にもなりますが、ゴールに向かって一直線に突き進む経験があると企業に入ったときに活きてきますよ。

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チームワーク

チームワーク

1次面接の終盤ぐらいに、人事部の方から下記質問を受けました。

「博士は1匹狼のイメージがあるけど貴方はどうですか?」

筆者は「1匹狼にはならないように意識しています。先生はもちろん周りの学生とも相談しながら研究を進めた方が断然効率が良いので。」という主旨で回答しました。

その人事部の方は「チームワークが大事という意識がすでにあることは素晴らしいね。」とコメントいただき、好印象でした。

企業での研究は大学とは違い、1つのテーマに大人数が関わります。

必然的にチームで動くことが求められる環境ですので、チームワークを大切にできる人間かどうかは面接時に見られていると思います。

博士課程の学生は特に(プライドもあるのか)1匹狼になってしまう人がいるかもしれません。

意識して協調性を磨き、そのエピソードを面接でアピールしましょう。

実際、協調性がある人間の方が情報が集まりやすいので研究も進みやすいですよ。

sakuranokii
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協調性を磨くためには、まず周りに関心を持つことから始めましょう。どんな実験をしているのか?どこで困っているのか?など興味を持ち、積極的にアドバイスしましょう。ドクターなら進学についての悩みの相談相手になるのもいいでしょう。こちらからgiveすることで周りと良好な関係を築け、協調性がある人になれます。

かみ砕いて説明する力

かみ砕いて説明する力

最終面接時、役員の方の最初の質問が下記でした。

「素人にも分かるように研究の面白いところをかみ砕いて説明できる?」

筆者は就活以外にも企業向けのプレゼンを何度か経験していたので、難なく回答できました。

役員の方は「なるほど!よくわかりました。」と納得頂けたようで好感触でした。

上節でも触れましたが、企業に入ると色々なバックグラウンドの方と接します

物事を説明するとき、専門的で難しいことをそのまま伝えるのは得策ではありません。

相手の立場になってかみ砕いて伝える力が非常に重要です。

採用面接時も同じです。人事部の面接官は理系ですらない可能性があります。

同業の専門家にしか分からない表現は避けて、専門外の人にもわかるような言い回しを面接官相手には使いましょう

この説明力を鍛えるためには、筆者のように企業との交流会等に参加し、専門外の人に研究発表する経験を積んでおくことが有効です。

もしくは、研究室に入りたての学生相手に自分の研究をかみ砕いて説明してみて、理解してもらえるかテストするのも良い練習になるかと思います。

sakuranokii
sakuranokii

かみ砕いて説明しようと思う気持ちがまずは大事です。これは「相手基準で考える」という社会人にとって非常に重要な考え方に通じますので。企業での研究は顧客の要求を満たさないと意味がありません。相手が望むことは何かと想像を含ませる癖を学生のころから身に着けておくといいですね。

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課題解決力

課題解決力

最終面接の最後の方、人事部の方から以下のような質問をいただきました。

「最近まで留学されていたそうですが、一番苦労したこととその解決策は何ですか?」

筆者の回答をほぼそのまま書くと、「一番苦労したのは英語でのコミュニケーションです。解決策はとにかく会話したことです。面倒を見ていただいていた中国人のかたとは毎日のように議論しました。また、英語で日記を書いていて、その結果、語彙も増えましたし、会話のネタの整理にもなりました。貴重な体験ができて良かったです。」

人事部の方からは「それは良い経験ができましたね。」とコメントいただき好印象でした。

大学の研究もそうですが、企業でも答えが明確に分からない難題に対応することが多々あります

特に顧客関連のトラブル対応は骨が折れますね(笑)。

目の前の課題から目をそらさず、解決策を考え実行する行動力が学生に備わっているかを面接官は見ているのではないでしょうか。

筆者は留学時に英語で苦労しましたが、現実から逃げずに何とか英語ができるようになろうと主体的に行動した経験が、課題解決力の良いアピールになったのかもしれません。

留学経験でなくても、課題解決に向けて自分なりに考えて行動した経験は面接官に好感されやすいエピソードだと思いますよ。

sakuranokii
sakuranokii

ドクターなら自分の研究アイデアを実現するときや、後輩学生の指導、学生のリーダーとしての活動等で、何度も壁にぶつかることはあるかと思います。そんなときに受け身にならず、主体的に解決に向けて努力しましょう。その結果事態を好転させたのなら、そのエピソードが課題解決力の良いアピールになると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事をまとめると下図のようになります。

博士課程の就活体験記【面接での受け答え編】まとめ

面接で好印象な受け答えとは、企業が求める考え方や能力があると伺えるエピソードを話すことです。

ここで挙げた企業が求める考え方や能力はあくまで一例です。

貴方の志望企業が求める人物像は採用HPに書いてあるので、実際にはそれに対応するエピソードを用意する方がいいでしょう。

社会人は「相手基準で考える」ことが非常に大事です。

就活中の学生にとっての「相手」とは志望企業のことですよね。

志望企業の目線になって考え、相手が採用したくなる人物にいかに自分を近づけるかが勝負所です。

採用の段階から「相手基準で考える」ことができる人間か試されているのではないでしょうか?

以上、ご参考になれば幸いです。

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