こんにちわ。sakuranokiiです。
前記事に引き続き、海外留学に興味がある博士課程の疑問や悩みに答えていこうと思います。
本記事で回答する疑問は下記です。
初めての海外生活で困ったことって何?
博士課程で留学される多くの方は長期間にわたる海外生活を初めて経験されるかと思います。
言葉も文化も環境も違う海外生活で何も困ったことが起こらない方が不自然です(笑)。
筆者は博士課程のときにドイツに3ヶ月間住みましたが、何かと困ることが多かったですね。
海外新生活でよくある困りごとは留学前から把握しておき、対策しておくのが賢いですよ。
というわけで、本記事の内容は下記です。
英語が想像以上に伝わらない
海外生活で一番困ったことって何?
海外生活で1番困ったことは「想像以上に英語が伝わらなかったこと」です。
留学前から英語の口頭発表は何度もしていたのである程度は伝わるだろうと自信はありました。
ですが、現地で自分の英語が聞き返されることの多いこと多いこと(笑)。
体感ですが、90点以上の発音をしないと現地の人には伝わりませんでした。
よって、対策は当たり前ですが「正確な発音で話す練習をすること」ですね。
筆者は留学してから頑張って練習しましたが、留学前からしっかり練習しておくべきです。
手軽にできるのは英会話ラジオや映画、youtubeなどでネイティブの発音を聞いて練習することですね。
英語を聞きながらそれを真似て発音するシャドーイングがお勧めの練習法ですよ。
可能であれば、実際に誰かと英会話するのが最も効果的です。
その際は日本人相手ではなく、外国人相手にしましょう。
筆者は研究室内の教員や学生相手に練習していましたが、正確ではない日本人発音でも伝わってしまうため、自分の間違いに気づきにくかったです。
研究室内の留学生や、DMM英会話などでネイティブ相手に会話練習して、間違った発音を正してもらいましょう。
また、発音練習はリスニング力向上にも直結します。
日本人が「外国人の英語は早すぎて聞き取れない!」と感じるのは正しい発音を知らないからです。
発音練習を通じて正しい英語の音に耳が慣れれば、驚くほど英語が聞き取れるようになりますよ。
正しい発音をするのは日本人の苦手分野ですが、自分の言いたいことが外国人に伝わったときの感動は留学の醍醐味です。
100点の発音でなくても大丈夫ですので、留学を最大限に楽しみたいなら発音練習は頑張ったほうが良いですよ。
発音以外にも英語を話す際のコツとして「大きい声でゆっくり話す」を覚えておいてください。不慣れな英語を話す際は恥ずかしさのせいで早口になったり声が小さくなりがちですが、余計に伝わりにくいのでやめましょう。
雑談についていけない
発音練習をしっかりすればもう会話は大丈夫?
外国人との会話の中で最も難しいのは唐突に始まる何気ない会話、つまり、雑談です。
科学の議論と違って雑談は図式なしで話すし事前に準備もできないので、雑談のときにこそ本当の英語力が問われます。
発音練習をしっかりしておけば相手の話は概ね理解できるし自分の返答も伝わるはずですが、問題は返答の内容です。
英会話をやったことがある人は分かると思いますが、簡単な返答でも意外に言えないですよね。
すぐに返さないといけないのに言葉出てこないあの感覚、つらいですよ(笑)。
筆者も留学当初は雑談を振られても満足に答えることができなかったので、雑談についていけないことが大きな悩みの種でした。
雑談の返答に困る原因は語彙が少ないからです。
よって、対策はボキャブラリーを増やすことですね。
具体的には、英語日記をつけることが筆者のお勧めです。
日記を書く際にできるだけ知らない単語を使って書くことで語彙が増えます。
さらに、日記の内容はそのまま雑談に使えるので、”雑談の事前練習”としても日記は有効です。
実際に筆者はドイツ留学中に毎日英語で日記を書いていました。
日記をつける習慣のおかげで段々と雑談が楽になっていく実感がありましたよ。
雑談のコツは自分から話題提供することです。そうすれば少なくとも話題は分かるので、相手の返答が完全に聞き取れなくてもある程度予想できるから会話しやすいですよ。外国人と雑談するなら話題のストックを持っておくに越したことはありませんね。
孤独感は拭えない
雑談できるようになれば外国人の友達もできて寂しくなくなる?
雑談ができれば何人かと友達にはなれますが、やはり日本の友達と一緒にいる感覚ではありません。
外国人の友人とは英語を話さないといけない緊張感が常にあるので落ち着かないことが原因でしょう。
また、休日まで一緒に行動することは基本的になく、平日も早く帰るので、日本にいるときよりも1人の時間がかなり増えます。
過去記事で解説したように1人の時間ができるのはメリットでもありますが、見知らぬ海外の土地で1人だとやはり孤独感は拭えません。
孤独に耐性がある人は問題ないですが、耐性がない人は結構辛いと思いますね。
孤独感への対処法はずばり「日本人の友人を作ること」です。
同じ研究室や大学に日本人がいれば、積極的に仲良くなりましょう。
学内に自分以外の日本人がいない場合は、日本人スタッフがいる飲食店に通うことをお勧めします。
筆者も通っていましたが、店員さんとすぐに仲良くなれますよ。
筆者の経験上、海外で出会う日本人とは日本で出会うよりもはるかに深い仲になりやすいですね。
皆、心のどころで日本が恋しい感情があるのだと思います。
寂しくなったら同じ境遇の日本人の友人と時間を過ごすのが一番ですよ。
特に筆者の場合はドイツだったので、普段の学生たちの会話はドイツ語メインです。ドイツ語で皆が話しているときのあの疎外感、割とつらいですよ(笑)。
その他の困ったこと一覧
他にも困ったことってある?
ほかにも細々と困ったことは色々ありましたので、最後にまとめてご紹介します。
誰にでも当てはまる困りごとではないかもしれませんが、ご参考までにご覧ください。
困るほどではなかったですが、やっぱり留学後半になるにつれて日本食が恋しくなりましたね。ドイツは日本食のレストランも割とあったので助かりました。アジアンマーケットで調味料を集めて肉じゃがを作りラボメンバーに振舞ったのは良い思い出です(笑)。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のとおりです。
海外生活では想像もしていないようなトラブルが起こるものです。
そのうえ、普段頼りになる指導教員や友人、家族は誰もいないし、日本語も使えないので、普段よりもトラブル対応に手を焼くでしょう。
ですが、大変だからこそ海外生活中のトラブルは乗り越えると課題解決力が飛躍的に向上します。
筆者自身、日本に帰国してからは何かトラブルが起こっても「留学していたときよりはまし」と思えるようになったので、トラブル解決があまり苦に感じなくなりましたよ。
課題解決力は学生時代のみならず、社会人として生きる上でも非常に重要なスキルです。
本記事でご紹介した以外で留学時に困り事があっても、それは貴方を成長させる機会になるので逃げずに最善を尽くしましょう!
以上、ご参考になれば幸いです。
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