後輩の指導で気をつけること【博士課程の学生必見】

後輩の指導で気をつけること【博士課程の学生必見】悩み
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こんにちわ。sakuranokiiです。

4月中旬は新4年生が配属され、研究室に活気が出てくる季節ですね。

一方で、新入生の面倒を見る立場の先輩学生の方はこんな不安を抱えてはいませんか?

後輩の指導は難しいし正解がよくわからない・・・

良い関係を築くためにはどうしたらいいの?

新入生の面倒を見ることは上級生の大切な仕事です。

特に博士課程の方は4年生の教育を一任される方も多いでしょう。

本記事では、研究室に入ったばかりの後輩の指導において気をつけることを筆者の経験談からお教えします

筆者は博士課程の頃、4年生を付きっきりで教育する経験をしましたし、TAや非常勤講師として大人数を指導した経験もあります。

また、企業研究者になった今でも新人教育を任されています。

本記事を読めば、そんな筆者が体得した新入生の教育をする上でのエッセンスが分かり、新入生と良好な関係が築けることをお約束します。

4年生の教育係となる博士課程の方はもちろん、初めて新入生の面倒を見る修士課程の方にもぜひ読んでほしいですね。

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マウントをとらない

マウントをとらない

後輩の指導において一番やってはいけないことは何?

一番やってはいけないことはマウントを取ることです。

ただ、後輩にマウントを取りたくなるのは先輩あるあるですね(笑)。

尊敬されたい気持ちは分かりますが、新入生へのマウンティングは関係が悪くなる原因になりやすいのでやめましょう

マウントを取られる側は気分が良いわけないですからね。

マウントしないために意識すべきことは下記です。

マウントしないために意識すべきこと

①成功談ばかり伝えない

・まず伝えるべきは失敗談

・失敗しない方法のほうが再現性が高いので新人にとって有益

・成功する方法は個人差が大きいのでほどほどに

②否定から入らない

・新入生の意見は頭ごなしに否定しない

・新入生からの発言がなくなり新たなアイデアが生まれなくなる

・間違っていても否定はせず、正解を一緒に考える

・面白いアイデアなら思いっきり褒める

③知識不足を責めない

・新人が知らないことだらけなのは当たり前

・自分の常識と相手の常識は異なる

・自分が無知だった頃を思い出す

後輩相手には積極的に自分の弱い所は見せてもいいと思います。

完璧すぎると親しみにくいし、後輩に「自分もミスできない」と意図せずプレッシャーを与えてしまうリスクもあります。

マウントをとらずに、相手に歩み寄ることが良好な関係を築く第一歩です。

sakuranokii
sakuranokii

後輩に自慢話したくなる気持ちは筆者も経験があるのでよく分かります(笑)。ですが、研究室の先輩後輩はたかが数年しか年齢は変わりません。マウンティングして上下関係を強調するよりも、同世代の仲間として歩み寄るほうがうまく行きますよ。

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文章だけor口頭だけで指導しない

文章だけor口頭だけで指導しない

後輩の指導といえば指示の出し方が重要課題!歩み寄るためにはどうしたらいいの?

後輩に歩み寄った指示の出し方をお伝えします。

まず、メールだけで後輩に指示を出すことはやめましょう

特に新入生の場合は文章だけでは伝わりにくい部分はどうしてもあります。

こちらが意図しない解釈をして、間違ったまま進める可能性もあります。

積極的に質問するタイプの新入生なら問題ないですが、そういう新入生は少数派ですよ。

メールを送った後、口頭でも伝え、分からないことはないか自分から尋ねるのがベターです。

研究室内の先輩後輩の関係ならすぐに会話できる距離にいますから手間ではないですよね(笑)。

一方で、口頭だけで指示を出すのも適切ではありません

聞き漏らす可能性もあるし、記憶するにも限度があります。

作業開始までに時間が経ってしまった場合はなおさらです。

同じことを何度も教えるのはお互い嫌ですよね(笑)。

指示を文面としても残すと、後輩は再確認できるためミスしにくいです。

また、指示から時間が経っても適切に対応できるのでメリット大です。

以上を踏まえて、1例として筆者が実際に指示を出すときの手順を示します。

新入生への指示の出し方

・文面で詳しく指示を出す

・文章で分かりにくいところを口頭で説明し、質問も受け付ける

・実際に作業開始してからも1回以上は様子を見る(初めての作業なら付きっきりで見る)

やってほしいことが中々伝わらない原因は指示の出し方とフォローの有無にあります。

上記を参考に指示出しを工夫してみてくださいね。

sakuranokii
sakuranokii

実験系の理系研究室なら危険な作業をすることも多いでしょう。指示出しをテキトーにすると後輩の身が危険に晒されますよ。事故を事件にしないように新人には丁寧に指示出ししましょう。

雑談もする

雑談もする

ほかにも後輩に歩み寄るためにできることはあるのかな?

後輩に歩み寄る最も簡単で効果的な方法は雑談です。

時には研究の話以外で談笑するのも良好な関係を築く上で必要です。

雑談の主なメリットは下記3つです。

雑談のメリット3選

・新入生の緊張を和らげる

・後輩が先輩に話しかける際の心理的ハードルが下がる

・雑談の流れで知識を共有することで気取らずに教育できる

新入生は緊張しているので、最初は先輩から雑談を振りましょう。

必要最低限のことしか話さない先輩とはやはり接しづらいです。

研究室生活に対する無駄な恐怖感が発生します。

先輩からコミュニケーションをとり、歩み寄ってあげましょう。

もちろん雑談ばかりではなくONとOFFの切り替えは大事ですよ(笑)。

sakuranokii
sakuranokii

筆者は雑談の重要性に気づくのが遅かったです(笑)。特にフランクに教育できる機会として雑談は重宝しますね。雑談の流れで研究室の文化やルール、研究室生活に役立つ情報を伝えていました。

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感情的に怒らない

感情的に怒らない

後輩思いのいい先輩になることは大事だけど、時には厳しく指導する必要もあるのでは?

新入生が研究室で何かをやらかすのはもはや宿命です(笑)

一度もミスしない人なんて絶対いませんからね。

自分が指導している後輩が重大なミスをしたとき、先輩としてどう対応するのが適切でしょうか?

一時の感情に振り回されて「怒る」のはNGです。

理性的に相手のことを想って「叱る」のが正解です。

叱るときのポイントは下記です。

後輩を叱るときに気をつけること

①まずは叱る前にできることをする

 後輩のミスへの対応が先

 ミスして動揺している後輩を叱っても効果は薄い

②2人だけになれる場所で叱る

 誰しも叱られる姿は人に見られたくない

③落ち着いた声で簡潔に叱る

 長々と怒鳴りつける必要性はどこにもない

④指導者の自分にも否があることは伝える

 新入生のミスは指導側の責任でもある

➄1度叱った後はすぐにいつも通りに戻る

 叱った後の暗い雰囲気は早く変えるべき

ここでもミスした後輩相手にマウントを取るのはNGです。

相手の成長を願って、誠実な態度で叱りましょう

適切に叱ることで後輩の成長は加速しますよ。

sakuranokii
sakuranokii

正直、叱りたくないですよね(笑)。できれば仲良くしていたいですから。ですが、本当に良好な関係というのは馴れ合うことではないと思います。甘やかしすぎず言うときは言いましょう。後輩もきっと分かってくれますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のようになります。

後輩の指導で気をつけること【博士課程の学生必見】まとめ

後輩を一生懸命に教育することは自分にとっても有益だと理解しましょう。

早く巣立ってくれたほうが自分の時間が増えます。

自分が知らないことを教えてくれることもあります。

自分が大変なときには頼れる存在になります。

そして、優秀な後輩からはまた優秀な後輩が生まれます

良い研究成果も出て活気のある研究室になるでしょう。

自分にも研究室全体にも大いにメリットがあるので、後輩の指導にも力を入れてみませんか?

以上、ご参考になれば幸いです。

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