こんにちわ。sakuranokiiです。
研究室で頑張っている学生の方々なら一度はこんなことで悩むのではないでしょうか?
研究室生活でストレスが溜まって辛い・・・
ストレスを解消する方法が知りたい!
研究室生活はそれまでの自由な大学生生活とは異なり、拘束時間も長く忙しいものです。
特に配属されたばかりのころはそのギャップに大きなストレスを抱えても無理はありません。
本記事では、博士課程に進学した筆者が長い研究室生活で体得した「研究室でストレスを解消する方法」についてお教えします。
この方法は一時的にストレスを発散するのではなく、そもそものストレスの要因を取り除く方法です。
本記事の内容を実践すれば、研究室生活でストレスをためることがなくなり、充実した研究室生活を送れることをお約束します。
研究室配属されたばかりの4年生はもちろん、長い研究室生活を送る博士課程の学生にもぜひ読んでほしいですね。
主体的になる
研究室でストレスを抱えないために1番有効なことは「主体的であること」です。
研究室で受け身だとどうしても周りの人間(教員や先輩方)に振り回されてしまいます。
こういった行動基準が自分にない環境では人間はストレスを抱えやすいです。
理想は自分で研究テーマを設定し、実験計画を練り、マイペースで実験を進められることですね。
しかしながら、多くの学生がいきなりこんなことできないですよね(笑)。そこで理想的な状態になるまでのステップを下記にまとめました。
筆者の実体験ですが、4年生の終わり頃にステップ3に到達しました。
自分なりの工夫がうまくいったときはすごく嬉しかったですね。
自主的に様々な工夫をするようになってから研究が楽しくなり、気が付くと実験することにストレスは感じなくなりましたね。
ステップ4や5まで来たら十分主体的に動けています。
周りにあれこれ言われることも少なくなってくるので、実験に関するストレスはかなり解消されていると思いますよ。
博士に進学するなら遅くても博士課程1年生中には理想的状態になることを目指してほしいです。
言われたことだけやる実験はただの作業ですので面白くないです。ストレスも不満もたまります。
主体的に実験することで研究の本当の楽しさを味わってほしいですね。
課題解決策を自分で考えられるようになると研究は楽しいものですよ。まるでゲームのように、敵=課題を自分の武器=経験と知識でどうやって倒す=解決するのかを楽しんでください(笑)。実験が楽しいと研究室生活でストレスを抱えにくくなりますよ。
研究に意義を見出す
研究でストレスを感じる要因として、「この研究が何の役に立つのかわからない」ことが挙げられるのではないでしょうか?
自分が頑張っていることに意義を見いだせないと人間は強いストレスを感じますからね。
やりがいを感じながら研究をするために、担当テーマに意義を見出しましょう。
方法としては、指導教員に担当テーマの意義についてじっくり聴くのが一番良いです。
配属されてすぐの頃に聞いているかもしれませんが、そのときはまだピンとこないかと思います。
院試を乗り越えた後や卒論前など、知識が増えたタイミングでもう一度じっくり話をした方が心に響きますよ。
教員は人生がかかってますから研究テーマには並々ならぬ思い入れがあるはずです。
教員の情熱を感じることで、自然とやる気が湧いてくると思いますよ。
残念ながら話を聞いても腹落ちしなかった場合は、自分の成長を意義として割り切るのも手ですよ。
理想は自分のやりたいテーマをやることですので、博士課程に進学する方は自分が情熱を注げるテーマを早く見つけましょう→研究テーマの探し方・育て方
テーマの意義は色々あるかと思います。実社会に直接役立つことならやりがいにしやすいですね。そうでなくても学術的な面白さは必ずあるはずです。そのままで腹落ちしにくいなら自分の言葉で噛み砕いて意義を解釈するといいですよ。意義を自分なりに話せるようになっておくと就活でも役に立ちますよ→博士課程の就活体験記【面接での受け答え編】
知識を増やす
研究室に配属されたばかりの頃、「教員や先輩たちが何を話しているかわからない」「議論についていけない」ことに悩みませんでしたか?
最初は仕方ないですが、話についていけない状態が長く続くと非常にストレスです。
これを解決するためには知識を増やすしかありません。
まずは素直に教科書を読んで勉強しましょう。
論文は内容が高度ですのではじめは無理して読まなくてもいいです。
オススメの教科書を先輩や教員に聞くといいですよ。
次に、先輩や教員に分からないことを積極的に質問しましょう。
筆者の経験上、どれだけ質問できるかで知識量に周りと大きな差が付きますね。
ありがちな話ですが、本当はよく分かっていないのに知ったかぶりをしてその場しのぎするのはやめましょう。
変なことを聞いていないかと恐れることはありません。
教員は基本的に教えることが好きな人ばかりです。喜んで質問に答えてくれますし、学ぶことに積極的な学生は気に入られますよ(笑)。
勉強もそうですが知識が増え、わかることが増えると断然研究は楽しくなります。
上述の「主体的になる」「大義を見出す」ためにも知識は必要です。
4年生はもちろん修士でも博士でも、知識を増やし続けることはストレスフリーな研究室生活を送る上で必須だと思います。
英語の教科書にも良書はありますが、分からないうちは背伸びせずに日本語の教科書で学んだほうがはるかに効率的です。また、研究室で勉強会があるなら積極的に質問するべきです。知識を増やす絶好の機会ですよ。そして、自分が学んだこと・教えてもらったことは周りにも伝えて知識を共有する文化を作りましょう。
仲間を大切にする
研究での悩みは極論実験し続ければいずれ解決しますし、ダメならテーマを変えればいいです。前向きな人ならモチベーションにも繋がります。
ですが、人間関係の悩みは自分1人の努力で解決するものではない上に、間違いなく体に毒です。
人間関係で無駄なストレスを抱えないために、毎日会う研究室のメンバーは大切にしましょう。
意識するべきことは下記の3つです。
誠実でひたむきな人間が見放されることはありません。(特に上級生こそ)人間性を磨くことが良好な人間関係を築く基礎です。
そして積極的に人に親切にすることで、プラスの感情が連鎖し研究室に良い雰囲気ができます。
また、陰口は言っても何も問題が解決しません。むしろ人間関係が悪化する原因にしかなりませんので絶対にやめましょう。
残念ながらすでに人間関係がギスギスしている場合も、上記3つを今から心掛けてください。
自分だけでも正しく有り続けることで、少しでも状況は良くなると思いますし、少なくとも気持ちは楽になりますよ。
研究室生活は学生時代の最後の数年間です。気持ちよく締めくくれるように、仲間は大切にしましょう。
無理に全員と仲良くする必要はないですよ。ある聞いた話では、集団の中で10人中2人とは親友になれて、7人とは友人にはなれ、1人とはどうしても合わないそうです。合わない1人にエネルギーを使うより、9人と仲良くなることに全力を注いだ方がいいですよね。合わない人とはつかず離れず適切な距離感を保ちましょう。
まとめ
いかがでしょうか?本記事をまとめると下図のようになります。
上記のことを実践すればこんな自分に出会えるはずです。
他人に振り回されず自分がやりたい実験を好きなだけしている自分。
担当する研究を誇らしく語れる自分。
先生や先輩と対等に議論できる自分。
大切な仲間たちに囲まれている自分。
研究に苦労はつきものですが、これだけ整った環境ならストレスで悩むことはないでしょう。
環境は場所だけですべては決まりません。自分の努力次第で整えることができます。
居心地の良い環境を作るために行動することで、心の健康を保ちましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
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