研究室訪問のやり方を徹底解説【質問・お礼メール・その他の注意点編】

研究室訪問のやり方を徹底解説【質問・お礼メール・その他の注意点編】大学院入試対策
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こんにちわ。sakuranokiiです。

前編研究室訪問のやり方を徹底解説【訪問時期・アポ取りメール・服装編】ご覧になられましたでしょうか?

引き続き、研究室訪問を控えた学生の疑問にお答えしたいと思います。

本記事では、研究室訪問時に聞くべき質問とお礼メールの出し方を解説します。

加えて、その他の注意点として研究室訪問に関する様々な不安や疑問にもまとめてお答えします。

前記事と合わせて本記事の内容を実践すれば、研究室訪問で有意義な情報が聞ける上に、先方の研究室に好印象を持っていただけることをお約束します

「学内の研究室に配属予定の学生の場合」と「大学院から別大学へ進学予定の外部学生の場合」とに分類して解説しますので、どちらの立場の方にとっても有用な記事ですよ!

本記事の内容は動画でも紹介していますので、映像で楽しく勉強したい方はこちらをご覧ください

【理系大学生必見】研究室訪問のやり方を徹底解説~質問・お礼メール・その他の注意点編~
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聞くべき質問20選

聞くべき質問集

研究室訪問で先生や先輩に聞くべき質問って何?

研究室訪問はHPだけでは分からない研究室の雰囲気や明文化されていないルールを知ることが目的です。

したがって、論文の内容に関する質問等は少し違う気がします(もちろんしても良いですが)。

筆者が思う研究室訪問で聞くことは下記ですね。

研究室訪問で聞くべき質問20選と意図

〇研究室の雰囲気を知る質問

・学生の普段の1日の実験スケジュールを教えてください

 →学生の実験量が分かると研究に対してどれだけ熱心な研究室なのかが分かる

・進捗報告会は週1や月1で行うのですか?

 →頻度が多いほど研究で成果を出そうとする雰囲気があると分かる

・雑誌会等の勉強会はあるのですか?頻度はどれくらいですか?

 →学生の教育にどれだけ力を入れているかが分かる

・学生の提案で立ち上がった研究テーマはありますか?

 →学生が意見を言いやすいか&それを教員が望んでいるかが分かる

・博士課程に進学される方はどれぐらいいますか?

 →博士が多いほど研究熱心&学生の教育に積極的な研究室と分かる

・実験機器や実験器具は自由に使ったり買ったりできますか?

 →研究費が潤沢か=優れた研究成果が出ている研究室かが分かる

・大学院入試はどれぐらいの成績で合格される方が多いですか?

 →学生のレベルややる気がある程度分かる

・(学生に対して)〇〇先生はどんな方ですか?

 →見学者に対して学生が教員の悪口を言う研究室は避けた方が無難

・(学生に対して)正直なところ、研究室生活は楽しいですか?

 →見学者に対して楽しくないと即答する研究室は避けた方が無難

・(学生に対して)〇〇研究室も見学予定なのですが、〇〇研ってどうですか?

 →見学者に対して他の研究室の悪口を言う研究室は避けた方が無難

・(学生に対して)学生の就職に対して先生は協力的ですか?

 →学生の就活を妨害する研究室は避けた方が無難

・(学生に対して)研究室内での飲み会や研究室旅行・OBOG会はありますか?

 →まったくないところはドライな雰囲気かもしれないのでやめた方がいいかも

〇明文化されていないルールを知る質問

・学生を直接指導するのは教員ですか?同じテーマの先輩ですか?

 →どちらが良いというわけではないが現場の教育システムは知っておいた方がいい

・学生の研究テーマはどうやって決まるのですか?

 →教員や博士の先輩が与えるのか、自分で提案するのかは知っておいた方がいい

・実験以外にはどんな仕事がありますか?

 →雑用の量もある程度知っておくと後悔しなくて済む

・(学生に対して)何時に来て何時に帰りますか?

 →実際のコアタイムは知っておいた方がいい

・(学生に対して)土日に研究室に来ることはありますか?長期休暇はありますか?

 →休みの日が実際どれくらいあるかは知っておいた方がいい

・(学生に対して)就職インターンには行けますか?教授推薦は全員もらえますか?

 →就活関係の研究室内ルールはあらかじめ知っておいた方がいい

・(学生に対して)卒論や修論発表の面倒を教員は見てくれますか?

 →研究室によって方針が結構違うので希望と合うか聞いておいた方がいい

・(博士課程進学を考えている人向け)論文の筆頭著者は誰がなりますか?

 →博士号取得条件に関わることだが研究室によって方針が違うので知っておいた方がいい

20個全ては聞けないかもしれませんので、自分にとって重要な質問を優先して聞いてください。

もちろん上記以外で自分が聞きたいことがあれば優先して質問してくださいね。

全ての質問に共通しますが、相手の答えの内容だけでなく答えるときの様子も注視しておいてください

しどろもどろに回答していたり、何か後ろめたそうな表情をしている場合は危険信号です。

嘘をつかれている可能性があるので、その研究室は避けた方がいいかもしれません。

見学者質問に教員も学生も誠実かつ熱心に答える研究室は良い研究室です

また、当日は先生や先輩から研究内容に関する説明があったり、研究室内部を見学させてもらえるかもしれません。

そのときは積極的に質問してやる気をアピールすると好印象ですよ。

質問時間を制する者が研究室訪問を制します

恥ずかしがらず積極的に発言しましょう。

sakuranokii
sakuranokii

研究室訪問者の対応を先生だけで行う研究室もあるかと思います。それだけでダメな研究室とは決めつけられませんが、普通の見学者は学生とも話したいはずなので、見学者の気持ちをあまり考えない研究室ですね。むしろ学生と話させないのは何か裏があるように筆者は感じてしまいますね(笑)。

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お礼メールの書き方

お礼メールの書き方

訪問後のお礼ってどう言えばいいの?

研究室訪問後のお礼メールは必ず必要です。

帰宅後にすぐにお礼のメールを送りましょう

お礼メールの例文を下記に示します。

研究室訪問後のお礼メールの例文

〇学内の研究室に配属予定の学生の場合

宛先:教授の先生、cc:准教授や助教の先生、秘書さん
件名:研究室訪問のお礼1)
〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇研究室
〇〇先生

 いつもお世話になっております。
〇〇大学〇〇学科〇年生の〇〇と申します。 

本日はお忙しいところ、研究室見学させていただきありがとうございました。
先生方と先輩方から様々なお話しが聞けたおかげで、
研究室生活がより一層楽しみになってきました2)。

希望通り貴研究室に配属された際にはお世話になります。
以上、今後ともよろしくお願いいたします。

〇〇大学〇〇学科 〇〇 
メールアドレス:〇〇
電話番号:〇〇

1)件名を変えてますが、今までのやり取りのメールに返信するので件名は変えなくてもOK

2)研究室訪問の感想を1文以上は書く

〇大学院から別の大学へ進学予定の外部学生の場合

宛先:教授の先生、cc:准教授や助教の先生、秘書さん、自分の研究室の教授
件名:研究室訪問のお礼
〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇研究室
〇〇先生

〇〇大学〇〇学科〇〇研究室の〇〇と申します。 
本日はお忙しいところ、貴研究室にお邪魔させていただきありがとうございました。
先ほど無事に帰宅いたしました。

先生方と先輩方から貴重なお話しが聞けたおかげで、
〇〇大学大学院に入学し研究を頑張りたいという気持ちがより一層強くなりました1)。
自分の進路を考える上で有意義な時間となりました2)。

もし大学院入試に合格し、貴研究室に配属された場合には
何卒ご教授ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

以上、今後ともよろしくお願いいたします。

〇〇大学〇〇学科〇〇研究室〇〇
メールアドレス:〇〇
電話番号:〇〇

1)大学院入試の面接の場でも訪問先の教授はいるのでやる気をアピールしておく

2)変に気を使って第1志望の研究室にするとか無理に言わなくてもいい

上記はあくまで1例ですので内容は自由に変えて頂いて結構です。長すぎるのはNGですが(笑)。

大事なのはお礼の気持ちをすぐに伝えることです。

お礼メールがあるとないとでは印象がかなり違いますよ。

充実した研究室生活を送りたいのなら、研究室配属前から教員や先輩と良好な関係づくりを意識した行動をしておくのがベターです。

研究室訪問をチャンスと捉えましょう!

sakuranokii
sakuranokii

お礼メールの返信の返信として教授から何かメッセージを頂くこともあるかもしれません。それに対する返信は(内容にもよりますが)してもしなくても自由だと思います。やり取りが変に長引いてもお互い面倒ですからね(笑)。

その他の注意点

その他の注意点

大筋は分かったけど、まだ不安なことや細かい疑問があるんだけど・・・

その他、想定される不安や疑問に関して下記の通りお答えいたします。

ぜひご参考にしてください!

その他の不安や疑問への回答集

〇大体何時間ぐらい見学する?→研究室によって様々ですが1時間程度が多いです。こちらから指定することではないと思います。長くなった場合に備えて帰りの飛行機や新幹線は余裕をもって遅めに予約しておくのが賢いです。

〇研究室訪問に適切な時間帯は?→10時~16時ならOKです。こちらから適当に打診してみて先方の予定に合わせて決めましょう。

〇予定時間の何分前に来るべき?→研究室に入室するのは予定時間ぴったりがいいです。ただし、(特に外部学生は)研究室の場所が分かりにくい場合もあるので早めに現地周辺には来ておいて研究室の場所を確認した後、予定時間まで別の場所で待機するのがベターです。

〇研究室への入り方やマナーが知りたい→ノックした後「失礼します」と一言添えながら入室します。まずは教授に挨拶するので、教授室に向かいます(入口近くにあるはず)。どこか分からない場合は近くの部屋にいる学生に案内してもらいましょう。教授室でも同様にノックし返事があれば「研究室訪問に来た〇〇です。よろしくお願いします。」と挨拶しましょう。誰にも挨拶せずに研究室内を勝手にうろついてはいけませんよ。

〇土日に訪問してもいい?→土日は建屋に入れないので、特別な理由がないなら平日にしましょう。外部学生の場合は事前に指導教員の許可をもらってから訪問しましょう。

〇遅刻しそうなときはどうしたらいい?→電話しましょう。研究室HPに電話番号は記載されてます。最低でもメールは入れましょう。無断で遅刻や欠席はNGです。

〇大勢で訪問してもいい?→あまりに多いと対応できないので事前に何人で訪問予定かは伝えておきましょう。筆者の経験では最大で6人のグループが来たことがあります。もちろん一人でもOKです。

〇研究室訪問したいがコロナなので自粛するべき?→緊急事態宣言中なら直接訪問は自粛した方がいいと思います。オンラインで対応可能か訪問先研究室と相談してください。オンライン会議で会話するだけでも良い情報収集になると思いますし、交通費もかからないので遠方の研究室でも気軽に見学できるメリットがあります。実験設備が見たい等で直接訪問にこだわるなら訪問先研究室と相談の上、一人でいく&感染予防に努める等してください。宣言解除後でも直接訪問しても良いかは訪問先研究室の指示に従いましょう。

〇メールの返信はすぐにするべき?→教授はせっかちな人が多いので早い方がいいです。遅くても1日以内で。

〇メールの返信がないときは催促するべき?→3日経っても返事がない場合は忘れられてるかもしれないので1度催促した方がいいです。

〇研究室訪問するのが怖いです→普段は怖そうな先生も話してみると案外優しいという話はよく耳にしますので安心してください。わざわざ研究室見学に来てくれる学生は受入研究室側にとっては嬉しい存在なのでぞんざいに扱うことは決してないです。どうしても不安なら友達と複数人で訪問すると良いでしょう。

〇研究室訪問で失敗したくない→とにかく積極的に質問して情報収集できれば研究室訪問は成功です。受け身でいたせいで研究室HP以上の情報が得られないと失敗です。

〇研究室訪問に行かないとどうなる?→行かなくても研究室には配属されますが、ミスマッチが起こる可能性があります。研究室は一度配属されると簡単には変えられないので、配属されてから後悔しないためにも、研究室訪問等で事前に興味のある研究室はできるだけ調べる努力をするべきだと思います。

〇論文は読んだほうがいい?→学部生なら別に読まなくていいです(現在修士で博士から別研究室へ進学予定の方は読んだ方がいいですが)。研究室HPを見てどんな研究をしているかざっくり把握するだけでOKです。情報漏洩も懸念されるので研究室訪問で研究の深い議論はしないです。

〇逆に聞かれることってある?→間をつなぐために受入研究室側から質問することもあります(どういう理由で興味をもったかなど)。ですが、訪問者からの質問に答えるスタイルが基本です。

〇大学院入試の過去問ってもらえる?→基本的に研究科HPに公開されているのでそこから入手してください。未公開の場合は相談しても良いと思います。解答と解説はもらえないです。

〇大学院入試に関する情報で外部学生が聞くべきことは?→使用している教科書が何かは聞いた方がいいです。授業ノートやプリントのコピーをもらいたい場合は事前に要相談ですね。

〇持ち物は何か必要?→特に必要ないです。平日なら大学は誰でも入れますので学生証もいらないです。

〇菓子折りは必要?→別にいらないです。菓子折りを持参する人は見たことがありません(笑)。

〇お茶菓子はでる?食べていい?→過度にもてなすことは推奨されていないので、筆者の研究室ではお菓子はなしで飲み物だけでした。出されたらもちろん食べてOKです。

sakuranokii
sakuranokii

上記にも書きましたが、受入研究室側にとって自分の研究室に興味をもってわざわざ訪問してくれる学生は貴重な存在です。得体のしれない研究室に訪問するのは緊張すると思いますが、受入研究室側も良い印象を持ってほしいというプレッシャーがあるので実は緊張していますよ(笑)。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下図のようになります。

研究室訪問のやり方徹底解説【質問・お礼メール・その他の注意点編】まとめ

もう一度言いますが、質問を制するものが研究室訪問を制します。

恥ずかしがらずに積極的に質問して情報収集しましょう。

研究室生活は大学院に進学するなら最低3年、長いと6年も在籍することになります。

自分の価値観とマッチしない研究室だと何年もつらい時間を過ごすことになってしまいます。

自分に合う研究室を見つける上で、研究室訪問以上に良い機会はありません

ぜひ本記事と前記事を参考に有意義な研究室訪問をして、充実した研究室生活を手に入れてほしいですね。

以上、ご参考になれば幸いです。

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