こんにちわ。sakuranokiiです。
研究室に配属されたばかりの4年生は様々な不安を抱えることでしょう。
実験に失敗したらどうしよう・・・
研究についていけるかな・・・
ちゃんと一人前になれるか心配・・・
研究室配属直後は新しい環境に右も左も分からず戸惑うことが多いですよね。
必要以上に心配事を抱え、座っているだけでお腹が痛くなる4年生もいるのではないでしょうか?
筆者は博士課程に進学し長い研究室生活を送ったため、数多くの4年生を見てきたし、4年生を1から指導する経験もしました。
本記事では、そんな筆者の経験から導き出した「研究室生活を送る上で4年生がもつべき心構え」をお教えします。
本記事を読めば、初めての研究室生活に対する不安やストレスが解消されると思いますよ。
研究室に配属されたばかりの4年生や配属前の3年生はもちろん、新しく4年生を迎える研究室の先輩方も自分を顧みる良い機会になるのでぜひ読んでほしいですね。
失敗してもいい
まずは、「4年生は失敗して当たり前」ということを覚えておいてください。
4年生が間違ったことをしたとき、指導する側は注意こそするものの「まぁ仕方ないな」と正直思っていますよ。
なぜなら、4年生は研究のことも研究室のことも知らないことばかりだと指導者はよくわかっていますからね。
ですので、失敗することを過度に恐れるのはやめましょう。
実験でミスをしても、報告会でうまくプレゼンできなくても、変な質問をしても別にいいのです。
きちんと反省し次に活かせば全く問題ありませんから。
また、研究で成果が出なくても自分を責めないでください。
4年生が研究で結果を出せないのは、程度はあるものの指導する側の責任です。
4年生は基本的に言われたことをきちんと全うするのが仕事です。
真面目に頑張って研究が進まないのは指導者のアドバイスが的外れか、そもそもテーマ設定が悪いかのどちらかでしょう。
4年生のうちは成果を出すことよりも、自分1人でできることを増やし研究室に慣れることをまず優先しましょう。
筆者もそうですが、4年生には実現可能性の高いテーマをやらせる場合が多いです。1年後に卒論発表を控えているからという理由もありますが、まずは成功体験を作って研究を楽しんで欲しいですからね。また、たまに聞かれますが、4年生に自分でテーマを決めさせることはどの研究室でも基本的にありえないのでご安心を。
院試は全力で頑張る
配属されて間もない4年生の多くは研究について行けるのか不安かと思います。
その不安の原因はシンプルに知識不足です。勉強するしかありません。
4年生は8月末ぐらいに大学院入試があります。
大学院入試で好成績を収めることを目標に勉強を頑張るといいですよ。
正直な話、大学院入試は大学受験とは異なり、倍率が非常に低い(もしくは定員割れしている)ので、そこまで頑張らなくても合格します。
しかし、院試で勉強をサボるとその後もずっと研究についていけない状態が続きますよ。
院試を頑張った4年生はある程度ついていけるようになるのでどんどん差が開くでしょうね。
逆に言えば、成績があまり良くなかった学生が院試を頑張ったことをきっかけに、優秀な学生に変貌する場合もありますよ。
勉強もそうですが研究は分かることが多いほうが圧倒的に楽しいですよ。
研究室生活を充実させたいなら、院試を良い機会と捉え全力で勉強してはいかがでしょうか?
研究室によっては院試勉強期間として1ヶ月ほど研究をストップして勉強に専念する時間をいただける場合があります。筆者の専攻は大部分の研究室がそうですね。リフレッシュは数日間にして、頑張って勉強しましょう。
分からないことを放置しない
4年生が分からないことだらけなのは仕方ないですが、分からないことをずっと放置したままにするのはやめましょう。
分からないことを放置しているといつまでも不安だし、成長もしないので段々と研究室が辛くなってきますよ。
上述の通り、4年生は変な質問をしてもいいのです。質問魔になるぐらいが丁度いいです(笑)。
下記に4年生が放置すべきでない疑問の代表例を挙げますので、まだ分からない4年生はぜひ教員や先輩に聞いてみてください。
上記に限らず、細かいことでも遠慮せず質問してみましょう。
学年が上がってから聞くと「そんなことも知らないの?」と怒られるリスクが出てきますよ。
「分かりません」が許される4年生のうちに、疑問は都度解消していくように心掛けましょう。
指導する側としても4年生から積極的に質問してくれた方が助かりますね。4年生が何を分かっていないのかを指導側は分からないですから。4年生の素直な意見を聞いて気付かされることもありますので、自信を持って発言してください。
ちゃんと成長するから大丈夫
研究室に入って最初の1年間は新しいことの連続で、慌ただしく毎日が過ぎていきます。
ときにはミスして怒られることもあるかもしれません。
そんな時、「自分は研究に向いてない」「自分はダメな人間だ」などと過度に落ち込んで自分を否定するのはやめてください。
新しい環境では最初は誰だって躓きますからね。
それでも頑張り続けていれば、自分では気づきにくいかもしれませんが、ものすごく成長しますよ。
筆者の経験でも、誠実に頑張った4年生は皆1年間で逞しくなってますし、何より研究室生活を楽しんでいますね。
配属されたばかりの頃は先輩たちのようになれるか心配になるかと思いますが、大丈夫です。
ひたむきに努力すれば、ちゃんと成長して立派な研究室の一員になれますよ。
4年生のうちは覚えることがたくさんあるので、積極的にメモを取りましょう。何度も教えてもらうのも気が引けますからね。1年でノート1冊以上は埋まると思いますが、それが前に進んでいる証です。たまに振り返って、ノートを見なくてもできるようになったことを数えましょう。自分の成長が実感できますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事をまとめると下図のようになります。
4年生がしてはいけないことは、失敗を避けるために現状維持し続けることです。
不安を解消するためには、行動して知識と経験を積み重ねるしかありません。
今すぐ行動を起こすことで、将来の自分を救いましょう。
研究室は大変なことも多いですが、それだけ成長できる環境でもあります。
積極的かつ前向きに行動することが、充実した研究室ライフを送るコツですよ。
以上、ご参考になれば幸いです。
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