こんにちわ。sakuranokiiです。
長い研究室生活の中で、一度はこんなことを考えてしまう学生は多いでしょう。
研究室が行きたくない・・・
研究室生活がつらい・・・
研究室生活はそれまでの大学生生活とはがらりと環境が変わります。
日々の実験だけでも大変なのに、学会発表や就活、新しい人間関係の構築など、悩みの種になりやすいイベントが多いです。
心が弱くなってしまい、「研究室になんて行きたくない」と思ってしまう人がいるのも仕方がないかもしれません。
本記事では、研究室に行きたくない人に向けて状況を改善する方法を具体的にお教えします。
この方法は筆者が社会で揉まれる中で独自に体得したメンタルの管理方法です。学生の頃から知っておけば悩み事に苦しまずに済んだのにと思いますね(笑)。
本記事の内容を実践すれば、苦しい状況でも前に進むことができますし、必ず気持ちが楽になると思いますよ。
なぜなぜ分析で根本原因の特定
悩みを解消するためにはまずは悩みの本質的な原因を特定することから始めましょう。
皆さんは「なぜなぜ分析」をご存知でしょうか?
なぜなぜ分析とは?
ある問題とその問題に対する対策に関して、その問題を引き起こした要因『なぜ』を提示し、さらにその要因を引き起こした要因『なぜ』を提示することを繰り返すことにより、その問題への対策の効果を検証する手段
フリー百科事典『ウィキペディア』
なぜなぜ分析はかの有名なトヨタ自動車が工場等の製造現場で発生した問題の根本原因を解決するために考案した手法です。
筆者は社内の安全教育の一環として学びましたが、なぜなぜ分析はあらゆる悩み解決にも応用できると思います。
試しに「研究室に行きたくない」という事象に対してなぜなぜ分析してみましょう。
一例ですが、研究室に行きたくない根本原因とその対応策が見えてきたのではないでしょうか?
人によって状況や環境が異なるので、上記を参考に自分なりになぜなぜ分析をしてみてください。
悩みの根本原因が明確になるだけでもモヤモヤが晴れて心が軽くなります。
対応策まで作れたらあとは動くだけなので悩みはほぼ解決したようなものですよ。
なぜなぜ分析のコツはあまり難しく考えないことですね。自分の素直な気持ちに気づくことが目的ですから。また、なぜは5つ以上続けてから対応策を考えるのが定石ですが、5つに拘らなくても自分が納得できる原因が見つかればいいかと思います。
悩みを体の外から出す
なぜなぜ分析で研究室に行きたくない原因が特定できたら、信頼できる人に打ち明けてみましょう。
悩みという毒素を体の外から出すのが目的です。
実際、悩みを声に出すことでスッキリするとよく聞きますね。
人生経験豊富な相談相手なら、悩みの解決策も教えてくれるかもしれませんよ。
誰かに相談するのが難しいようであれば、紙に書き出すことでも同様の効果が得られます。
筆者の場合は、悩みごとを携帯のメモ帳によく書き出します。
すると、頭がスッキリして悩みごとから開放された気分になりますよ。
上記のなぜなぜ分析を紙に書きながらやるのも良い方法でしょう。
紙に書き出し文章化すると頭が整理され、対応策が思いつきやすくなるというメリットもあります。
悩みごとを自分の心の中に閉じ込めていると体に毒ですよ。病原菌と同じように体に悪いものは外に出すのが鉄則です。自分の殻に閉じ籠もるのはやめましょう。
対策は少しずつ実行
毒を体から出して頭をクリアにしたら、いよいよ対応策を実行に移します。
ですが慌てる必要はありません。対策は少しずつ前に進めましょう。
なぜなら、研究室に行きたくなくなるまで悩むような問題は簡単には解決しないからです。
一気に全てを解決しようとしても上手くいかず、気が滅入るだけです。
最初は小さく始めて、一歩一歩前進する感覚を味わいながら対策を進めたほうがモチベーションを保ちやすいですよ。
上記のなぜなぜ分析の結果について言えば、毎日30分教科書を読む、3日で1報論文を読む、毎日1つ人に親切をする、3日で1実験以上はやってみたいテーマを試してみる、といったところから始めてみましょう。
実際に行動し始めてからの方が、「この対策の方が良さそう」とか、「そもそも根本原因はこれではなさそう」とか軌道修正もしやすいです。
一気に解決しようとして的外れな対応策に時間を取られるのはもったいないですよ。
少しずつでも状況は確実に良くなっていくので、自信を持って行動してくださいね。
実際に行動してみて「これでは解決しなさそう」と思っても落ち込んだり焦ったりしないでください。なぜなぜ分析をやり直したらいいのです。悲観的にならず、前向きであり続ければ道は開けますよ
環境は変えられる
では、いくら対応策を実行しても状況が良くならない、もはや対応策が思い浮かばない場合(大抵は研究室メンバーの人格が破綻している場合)はどうしましょうか?
最終手段として、環境=研究室を変えましょう。
行きたくないし、その根本原因の解消も不可能な研究室に無理に通うのは精神的にきつすぎます。
学生の頃は気づきにくいですが、好きに環境を変えることができるのは学生の特権です。受験さえ受かればどこだって行けます。
一方、社会人になると(特に若いうちは)中々環境は選べないですからね。辞令1つで海外転勤なんてよくあることです(笑)。
4年生なら大学院入試で学内の他研究室や別の大学を受験しましょう。
すでに修士課程であっても研究室変更は不可能ではありません。
どこで学ぶかを選ぶ権利は学費を払っている学生側にあるからです。
非常に珍しいケースなので心理的ハードルは高いですが、貴重な20代前半を無益に過ごして一生後悔するぐらいなら行動しましょう。
進学を考えてるなら博士課程から研究室を変えることもできます。大学院入試と同じく他研究室に受験すればOKです。
新しい研究環境で卒業に必要な研究成果を出すのは大変でしょうが、人よりも多くの研究室で学んだ経験は長い研究者人生において財産になると思いますよ。
修士からの研究室変更で参考になる記事をご紹介させていただきます。とにかく行動あるのみですね。pikerLab様の記事→『研究室を変更するには?具体的な手順と注意点』なごーやん様の記事→『卒研 研究室を途中で移った話』
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事をまとめると下図のようになります。
悩み事は放置していても状況は中々良くなりません。
根本原因を排除するために行動することでしか悩み事は解決しません。
本記事を参考に、ゆっくりでいいので行動していきましょう。
研究室生活の数年間は思っているより長いです。
活力あふれる貴重な20代前半を悩み事に苛まれながら過ごすのはもったないですよね。
悩み事を乗り越えることで強い人間になれますよ。
以上、ご参考になれば幸いです。
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