こんにちわ。sakuranokiiです。
就活中の大学生なら採用HPで志望企業の求める人材像は確認しますよね。
そんなときこんな疑問は生まれませんでしか?
企業が求める人材像って似たようなことが書いてある・・・
何か共通点があるのでは?
様々な業界にわたり約200社の理系就職先を調べた筆者が断言しますが、企業が求める人材像には共通点があります。
そして、その共通点は社会人になる上で紛れもなく重要な考え方であり、就活中の学生は知っておいて損はないです。
本記事では、企業が求める人材像でよく出てくるキーワードをランキング形式でご紹介します。
さらに、一社会人である筆者がそのキーワードが「なぜ重要なのか」「どうしたら身に着くのか」について私見を述べさせていただきます。
本記事を読んで求める人材像の共通項を抑え、それに対応するエピソードを用意できれば、就活が有利になること間違いなしですよ。
第1位:チャレンジ精神がある人材
堂々の第1位は「チャレンジ精神がある人材」です。
「チャレンジ精神」は2位以下に大きな差をつけての圧倒的1位です。
ここには「イノベーションを起こす」、「変化を好む」、「開拓者精神がある」も同じ意味のキーワードとして集計しています。
筆者が調査した約半数の企業が「チャレンジ精神がある人材」を求めていました。
なぜ1番重要なのかについて考察しましょう。
理系の就職先はモノ・コトづくりの企業が大半であり、技術力の高さが生命線です。
よって、常に新しい技術を開発し続けることは企業が生き残る上で非常に重要です。
新技術を作る上で、失敗を恐れずに挑戦する精神は必須です。そして、チャレンジ精神は若い人にこそ求められると思います。
なぜなら、若い世代は変な先入観がなく、また、業務時間に余裕もあるため、新規テーマにトライするのに適した人材だからです。
実際、筆者の会社も新規材料の開発に取り組むのは若い世代が中心で、上の世代はアドバイザーに回ることが多いですね。
以上のことから、企業は「チャレンジ精神がある人材」を新卒で大量に確保したいのでしょう。
では、チャンレンジ精神を身に着けるために学生ができることは何でしょうか?
筆者の意見では、自分のアイデアを実際に試してみるのが良いかと思います。
例えば、理系の学生であれば自分の担当する研究テーマに関して、「この方法なら改善するのでは?」「こうしたら面白い現象が起こるのでは?」など思いついたことを実際にやってみましょう。
初めは小さいことから始めたらいいのです。いきなり壮大なテーマを開始する必要はありません(笑)。
小さいことでもアイデアが上手くいけば、新しいことをする楽しさに目覚めます。
その楽しさが自分のアイデアを何とかして成功させたいという気持ちを生み、失敗しても挑戦し続ける姿勢を作ってくれます。
そこまでくれば、立派なチャンレンジ精神が身に着いているかと思いますよ。
調査対象が理系の就職先というのもあり、納得の1位ですね。何事にもチャレンジできるのは失うものが少ない若い世代の特権です。学生時代に挑戦したことを面接で語り、チャンレンジ精神があることをアピールできるように準備しましょう。
第2位:チームワークを大事にする人材
第2位は「チームワークを大事にする人材」です。
同じ意味のキーワードとして「協調性がある」「多様性の尊重」も含めて集計しました。
3割以上の企業が「チームワークを大事にすること」を求める人材像に挙げていました。
チームワークが大事な理由は明白です。
会社は大人数で1つの仕事を完成させるため、社内外の様々な方と協力することが必須だからです。
よって、協調性がなく自己中心的な方は非常にやっかいですので、一緒に働く様々な個性のメンバーを尊重できる人間が重宝されるのです。
では、「チームワークを大事にする人材」になるためにはどうすればいいのでしょう?
まずは自分から相手にgiveすることが大事だと筆者は考えています。
すぐに見返りが来なくても落胆してはいけません。
giveの精神をもって接し続けることで、いずれ相手からの信頼が得られ、お互いにgiveしあう良好な関係に育つのです。
このgiveしあう精神は周りのメンバーにも伝染します。その結果、チーム全体の空気が良くなると思いますよ。
第2位は協調性ですね。大学時代にチームで何かをやる経験としては部活動が王道でしょうか。giveの精神をもってチームメンバーと接しましょう。それが良好なチーム作りに貢献すれば、面接での立派なアピールポイントになると思います。
第3位:熱意・情熱がある人材
第3位は「熱意・情熱がある人材」です。
似た意味のキーワードとして「強い意志」もここに含めて集計しました。
熱意・情熱が上位にランクインしたのはなぜでしょうか?
その理由は熱意・情熱があればどんな仕事を任せても期待以上の活躍をしてくれるからだと思います。
熱意・情熱がない人は任させた仕事を淡々とこなすだけか、もしくは、嫌々やるかのどちらかでしょう(笑)。
そういった人たちが期待以上の成果を出すことはないですよね。
任させた仕事に熱意・情熱をもって取り組める人なら、「この方法ならもっと利益がでるのでは?」「こうしたら顧客にもっと喜んでもらえるのでは?」など、求められた以上の成果を上げるように行動してくれると期待できます。
つまり、熱意・情熱こそが社員のパフォーマンスを上げる原動力であるため、多くの企業が新卒に求めるのではないでしょうか?
では、仕事に対して熱意・情熱を持つためにはどうすればいいのでしょうか?
1番良いのは自分の好きなことを仕事にすることですが、それが難しい人も多いかと思います(笑)。
筆者が実践していることですが、任された仕事のゴールを想像することが有効だと思います。
どんな仕事も必ず誰かしらの役に立ってます。それは顧客かもしれませんし社内の人間かもしれません。
その誰かが喜ぶ姿=その仕事のゴールを想像しながら仕事に取り組みましょう。
そうすれば自然とやる気がわいてきて、熱意をもって仕事ができるのではないでしょうか?
第3位は熱意・情熱がある人でした。何をやるにしてもパッションがある人は強いし、魅力的ですよね。筆者もそういう人と一緒に仕事がしたいです。学生時代に熱意・情熱をもって取り組んだこと、そして、そのパッションを仕事にも向けられるというエピソードが用意できればいいですね。
4位以降の解説
最後に1~3位含め、4位以降を一挙に紹介いたします。
順位 | キーワード | 得票率 |
---|---|---|
1位 | チャレンジ精神・変化を好む・開拓者精神 | 48% |
2位 | チームワーク・協調性・多様性尊重 | 35% |
3位 | 熱意・情熱・強い意志 | 23% |
4位 | 主体性・自律性・当事者意識 | 21% |
5位 | 創造力・発想力・独創性 | 18% |
6位 | 誠実さ・倫理観・素直さ | 17% |
7位 | 成長意欲・向上心 | 15% |
8位 | 行動力 | 13% |
9位 | 粘り強さ | 12% |
10位 | 課題発見・課題解決力 | 11% |
11位 | グローバル感覚 | 10% |
12位 | コミュニケーション能力 | 9% |
13位 | 高い専門性 | 8% |
13位 | 責任感 | 8% |
15位 | リーダーシップ・巻きこみ力 | 7% |
16位 | 好奇心 | 6% |
16位 | 柔軟さ | 6% |
18位 | ポジティブさ | 4% |
19位 | 本質を見抜く | 3% |
19位 | 論理的思考力 | 3% |
19位 | スピード感 | 3% |
22位以下 | その他色々 | 2%以下 |
4位以下のキーワードについて考察しましょう。
まず、「主体性・自律性・当事者意識」は僅差で4位でした。「熱意・情熱・強い意志」と同じぐらい就活生にとって重要なキーワードと言えるでしょう。
筆者の経験上、企業は大学よりも遥かに自主的に動くことが求められるので、納得の上位ですね。
意外だったのが、「コミュニケーション能力」のランクの低さです。
経団連が公表している「2018年度新卒採用に関するアンケート調査結果」の参考情報に記載の「選考で特に重視した点」では、コミュニケーション能力が第1位です。
この乖離の理由はおそらく、求める人材像はどちらかと言えば就活生の内面的な部分(ポテンシャル)で求める項目であり、1種のスキルであるコミュニケーション能力を人材像に記載するのはナンセンスだからではないでしょうか?
もしくは、当たり前すぎてわざわざ書かないのかもしれません(笑)。
いずれにせよ、「コミュニケーション能力」が低ランクだからといって軽視していいわけではありません。間違いなく学生のうちから鍛えておきたい代表的なスキルですよ。
また、興味深かったのは理系就職先なのに「高い専門性」のランクが低いことですね。
大学で得た専門知識をそのまま企業で生かすのが難しいことが現れているように思えます。
しかしながら、勉強して専門知識の量を増やすことはもちろん大切ですよ。
それに加えて、専門知識を応用して新たな価値を生み出す力=「創造力・発想力・独創性」(ランク5位)も鍛えることが重要なのです。
知識のインプットだけでなくアウトプットもする経験が学生のうちにできたら良いアピールポイントになるでしょう。
ランキング付けはしましたが、社会人の筆者から見ると仕事をするうえではどれも重要なキーワードですね(笑)。ですので、低ランクだからといって軽んじていいわけではありませんよ。また、「その他」にはその企業らしい色々なキーワードがあり面白いです。また機会があれば記事にしたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事をまとめると下図のようになります。
本記事で触れた人材像は間違いなく社会人になる上で重要なポテンシャルだと思います。
上位のポテンシャルをすべて兼ね備えていれば就活無双できるでしょう(笑)。
ただあくまで大多数の企業が求める人材像であり、もしかしたら貴方が本当に入りたい企業は別のことを重視しているかもしれません。
気になる企業の採用HPはちゃんと見て、その企業が欲しがりそうな人材を考えてみましょう。
就活で大事なのはミスマッチを防ぐことです。内定をたくさん頂くことではありません。
自分とマッチする「求める人材像」を掲げる企業に入社することが一番幸せですよ。
以上、ご参考になれば幸いです。
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