こんにちわ。sakuranokiiです。
博士課程に進学した学生は一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか?
指導教員と合わないところがある…
けれども邪険にはできないし…
上手い付き合い方が知りたい…
博士課程に進学すると指導教員と接する機会が増えます。
論文執筆や各種申請書作成、後輩の指導についてなど多種多様です。
接する回数が増えるほど相手の嫌な部分も見えてしまうのが世の常です。
本記事では、合わない部分がある指導教員とも良い関係性を築ける方法を解説します。
筆者自身も指導教授と合わない部分があり、どう接したらいいのか悩んだ時期がありましたが、本記事の方法で乗り越えられました。
博士課程に進学するのなら、指導教員とは6年間の長い付き合いになります。
良い関係性を築いたほうが絶対楽しい研究室生活を過ごせると思いますよ。
博士課程に進学した学生はもちろん、学部・修士課程の学生にとっても参考になると思いますので、ぜひ読んでいってください!
指導教員の良いところを見る
まずは手っ取り早くできる方法から教えてほしい!
指導教員と良い関係性を築くために、すぐにできることは「良いところを見る」です。
具体的な良いところ探しのコツとして筆者の実践例を1例として示します。
上記以外にも、自分が良いところだと思う部分を少しでも多く見つけてください。
良いところを見つければ見つけるほど、指導教員に対する負の感情は消えていきます。
指導教員がどんどん良い人に見えてきます(笑)。
すると、自然に指導教員に対する態度が良くなり、良好な関係を築きやすくなります。
良いところを見ると同時に、指導教員の合わない部分は極力見ないようにしましょう。
その際は、「この人はこういう人間だから仕方がない」とばっさり割り切るのがコツです。
指導教員の合わない部分には反応せず、良いところに集中しましょう。
筆者の指導教授は良い意味でも悪い意味でも「学生っぽい」部分があり、そこが筆者としては合わなかったです。一方で、学生の指導には非常に熱心であり、ストイックに研究に情熱を注ぐ姿はとても尊敬しています。良いところを見つける分には困りませんでしたね(笑)。
指導教員の喜ぶことをする
良い関係性を築く上で、指導教員に対して採るべき行動って具体的に何?
「良いところを見る」は言わばマインドセットであり、下準備です。
続いて本番として、指導教員に対して行うべき具体的なアクションをお伝えします。
やるべきことはシンプルに「指導教員が喜ぶことをする」です。
具体例として、筆者が意識していたことをご紹介します。
自分から相手にgiveすることで自分への信頼を確立すれば、いずれ相手からもgiveされます。
その結果、win-winの良い関係性が築けるというわけです。
相手を自分好みに変えるのは難しいですが、自分自身は意識すれば変えられます。
相手から歩み寄ってくるのを待つのではなく、まずは自分からできることを始めましょう。
漫画「ドラえもん」の有名なセリフ「いじわるされるたびに親切にしてやったらどうだろう」の精神に似ていますね(笑)。やられたらやり返すでは良好な関係は築けません。giveの精神で接しましょう。
指導教員に関する愚痴は言わない
歩み寄る気持ちでいても、相手の嫌な部分が見えるとつい愚痴を言いたくなる。
やっぱり愚痴は我慢しないとダメなの?
指導教員の愚痴や陰口を言うのは絶対にやめましょう。
愚痴や陰口は上記の「良いところを見る」「喜ぶことをする」の真逆です。
言葉にしてしまうと余計に嫌いな部分が脳に刻まれます。
良いところを見ようとしているのに台無しですね。
どうしても我慢できないなら愚痴を紙に書いてすぐに捨てるとリセットできますよ。
また、学内の人間関係は思っている以上に狭いです。
愚痴相手が研究室関係者なら、それが指導教員の耳に入らない可能性はゼロではありません。
自分に対する陰口を聞いてしまったとき、貴方ならどんな気持ちになりますか?
頑張って信頼関係を築いても、陰口1つですべて台無しですよ。
一方で、「陰で褒めること=陰褒め」は積極的に言いましょう。
陰褒めのメリットは下記です。
・長所を言葉にすることで相手の良いところが意識できる
・ばれても問題ないし、もしろ好印象
・愚痴や陰口の話題を終わらすことができる
陰褒めを有効に活用すれば、貴方の周りには性格の良い人が集まります。
陰口ではなく陰褒めで良好な人間関係を築きましょう!
特に博士課程の学生は後輩相手に教員の愚痴や陰口を言うのはご法度だと筆者は思います。後輩が鵜吞みにしてしまうからです。その結果、教員vs学生のような構図の研究室になると雰囲気が最悪です。何もメリットはないですよ。
どうしても合わないなら・・・
色々な方法を試したけど、どうしても指導教員とは合わない・・・
いったいどうしたらいいの?
良いところがひとつもない。
いくら歩み寄っても状況が一切改善しない。
愚痴を言わずには言われない。
そんなマッドサイエンティストが巣食うブラック研究室からはすぐに脱出しましょう。
無理に合わせようとして心や体が傷つく事態は絶対に避けてください。
選択肢は2つです。
・研究室 or 大学を変える
・博士課程を中退し就職する
博士課程の途中で研究室もしくは大学を変えるのは不可能ではありません。
なぜなら、どこで学ぶかを選ぶ権利は学費を払っている学生側にあるからです。
もちろん前例が少ないので心理的ハードルは高いですし、博士号取得までに通常より時間がかかるでしょう。
それでも、心身に傷を負うよりもはるかに良い人生だと思いますよ。
一方で、博士号取得に拘らないなら、中退するのもありです。
実際、筆者の同期に博士課程中退で就職した方は何人かいます。
修士号はもっているので選り好みしなければ普通に就職できますよ。
博士号をとれないのは残念ですが、企業に入った方がブラック研究室で消耗するより生産的だと思いますね。
自分の身体を守れるのは自分だけです。
どうしても無理だと思ったら人生の路線変更はいくらでもして良いのです。
そもそもですが、指導教員のアカハラがひどい研究室に入らないことが大事です。
進学前の修士課程・学部生の方は、この研究室で修士課程・博士課程に進んでいいのか真剣に考えましょう。
研究室選びで失敗しない方法は過去記事「ブラック研究室の特徴と見分け方」で解説しておりますので、ご参考にしてください。
研究室変更で参考になる記事をご紹介させていただきます。とにかく行動あるのみですね。pikerLab様の記事→『研究室を変更するには?具体的な手順と注意点』なごーやん様の記事→『卒研 研究室を途中で移った話』
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のようになります。
本記事でご紹介した合わない教員の対処法は、教員相手に限るノウハウではありません。
本記事の内容は良好な人間関係を構築するコツそのものです。
社会に出ると多くの人と一緒に仕事をすることになります。
合わない人とは何回も出会うことでしょう。
そのときにも本記事で紹介した手法が解決策になります。
本記事をマスターしていれば、社会に出てからも人間関係に悩むことは激減すると思います。
社会に出る前に、指導教員を相手に良好な人間関係を構築する練習をしておくと、将来きっと役立ちますよ。
以上、ご参考になれば幸いです。
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