こんにちわ。sakuranokiiです。
前編に引き続き、短期留学したい博士課程学生にお勧めの奨学金をご紹介します。
前編では日本学術振興会やJASSOが主催する留学奨学金3種類をご紹介しました。
本記事では、民間団体や大使館が主催する留学奨学金について解説します。
応募のしやすさや支援の充実度にこだわって筆者が10種類の奨学金を厳選しました。
というわけで、本記事の内容は下記です。
本記事の内容
●テーマ
留学経験者の筆者が博士課程の学生が短期留学する際に使える奨学金制度をまとめて紹介
●主旨
留学に行きたいけれどお金に余裕がなくて困っている博士課程の学生に便利な奨学金制度を知ってほしい
●読んでほしい人
留学に興味がある博士課程、留学予定の博士課程
お勧めの民間団体の短期留学奨学金
博士課程の学生でも応募できるお勧めの短期留学向け民間奨学金を下記にまとました。
○応募条件
・博士課程1~2年生
・来年2月中旬~再来年3月までに留学開始
・他の奨学金を受給していない
・十分な語学力
○募集人数
15名程度
○応募締切
・6月頭~7月下旬までに提出
・10月中旬に結果発表
○審査内容
書類審査(1次審査)と面接試験(2次審査)
○支援内容
・月額14万円(3ヶ月ごとにまとめて給付)、往復の渡航費
・1年~2年間支給
〇採用者の義務
・3ヶ月ごとに近況報告
・留学修了後に成果報告書及び会計報告書の提出
・認定式への出席
・財団が行う関連行事への出席
○応募条件
・博士課程1~2年生
・来年4月~再来年3月までに留学開始
・過去に当財団の奨学金を受けていない
・他の奨学金を受給していない
・十分な語学力
○募集人数
15名
○応募締切
・9月頭~10月末までに提出
・3月上旬までに結果発表
○審査内容
書類審査(1次審査)と面接試験(2次審査)
○支援内容
・月額20万円(3ヶ月ごとにまとめて給付)、往復の渡航費
・最長2年間支給
〇採用者の義務
・3ヶ月ごとに生活状況報告書の提出
・成績証明書もしくは指導教員の所見の提出
○応募条件
・博士課程1~2年生
・来年度4月以降から留学開始
○募集人数
2~4名程度
○応募締切
・7月頭~8月中旬までに書類提出
・12月に結果発表
○審査内容
書類審査(1次審査)と語学試験(2次試験)、面接試験(3次審査)
○支援内容
・留学生が実際に支払った必要経費(学費、生活費、往復旅費など)に応じて支給
・最長2年間支給
○応募条件
・博士課程1~2年生
・最先端若しくは将来貢献度の高い自然科学分野の研究をしている学生
・生活費の援助が必要とされる学生
・来年8月から再来年5月までに留学開始
・他の奨学金を受けていない
○募集人数
10名程度
○応募締切
・12月頭~2月下旬までに書類提出
・来年5月頃に結果発表
○審査内容
書類審査(1次審査)と面接試験(2次審査)
○支援内容
・月額15万円支給
・3ヶ月から最長10か月まで支給
○採用者の義務
・帰国後の助成記念式典への参加
・海外留学活動報告書の提出
*JEES・学研災グローバル人材育成奨学金の場合
○応募条件
・博士課程1~2年生
・指定の大学所属の学生(在籍大学に応募可能か問い合わせてください)
○募集人数
2名程度
○応募締切
・1月下旬~3月下旬までに書類提出
○審査内容
書類審査のみ
○支援内容
・月額10万円と航空費支給
・3ヶ月から最長12か月支給
○採用者の義務
・学研災付帯海外留学保険への加入
sakuranokii
多くの奨学金が採用するうえで高い語学力(特に英語力)を要求しています。留学を最大限楽しむうえでも語学力は必要ですので、留学前からしっかり英語の勉強はしておきましょう。過去記事「博士課程学生の英語勉強法」が役に立つかと思います。
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特定の国への短期留学を支援する奨学金
博士課程の学生でも応募できるお勧めの短期留学向け奨学金の中で、特定の国への留学を支援する制度を下記にまとました。
自分が行きたい国であればぜひ活用しましょう。
フルブライト交流事業 大学院博士論文研究プログラム(HPリンク) ○応募条件
・博士課程1~2年生
・アメリカの大学への留学
・来年5月頭までに受入承諾書を得る
・来年秋学期もしくは再来年春学期に留学開始
・TOEFLあるいはIELTSを受験しTOEFLは80点(iBT) 以上、IELTSは6.0以上を取得する
○募集人数
最大20名程度
○応募締切
・事前登録を4月頭~5月末までに実施
・7月末までに書類提出
○審査内容
書類審査のみ
○支援内容
・滞在費月額$1300~$2410(居住地域で決定)、往復渡航費(同伴家族渡航費も1名分まで支給)、往復荷物手当16万または20万円、雑費$350、住宅手当月額$300~$450、家族手当$200~$300、授業料$40000まで、図書費$1000~1200、コンピューター手当$500、フルブライトグループ保険付き
・6か月から最長10か月支給
○応募条件
・博士課程1~3年生
・イギリスの大学院、研究機関への3ヶ月以上の留学
○募集人数
5名程度
○応募締切
・5月末までに書類提出
・8月上旬に結果発表
○審査内容
書類審査のみ
○支援内容
・15万円支給
○採用者の義務
・帰国後に留学レポートの提出
・帰国後にBCJAの会員になる
○応募条件
・博士課程1~3年生
・留学先はドイツの大学や研究機関
・15か月以上ドイツに滞在した経験がない
○募集人数
記載なし
○応募締切
・10月滞在開始の場合⇒4月初旬まで
・来年4月以降の滞在開始の場合⇒11月中旬まで
○審査内容
書類選考(研究計画書、研究実績、語学能力証明書など)
○支援内容
・月額1200ユーロ、健康・傷害・個人賠償責任保険料、旅費補助
・1~6か月間支給
*理系学生が研究実習給費を受ける場合
○応募条件
・博士課程1~2年生
・留学先はフランスの大学や研究機関
○募集人数
記載なし
○応募締切
・11月下旬までに応募
・来年2月に結果発表
○審査内容
・書類審査(1次審査)と面接試験(2次審査)
・明確な留学および研究計画、受入承諾状況、言語能力が重要
○支援内容
・給付開始月は来年度4月から同年末まで調整可能
・月額1704ユーロ、社会保険、往復航空券、学生寮への優先的入寮、ビザ申請費免除
・15日~6か月間支給
〇採用者の義務
留学成果レポートの提出
*募集要項は応募時期のみ公開のため、応募締切や審査内容不明
○応募条件
・博士課程1~3年生
・ASEANと南西アジアの18か国への留学
・派遣協定大学(HPリンク参照)所属の学生
○支援内容
・月額8万円(シンガポールの場合は12万円)、渡航費25万円、一時金10万円、保険料最大15万円まで
・6か月から最長12か月まで支給
sakuranokii
自分で留学向け奨学金を探してみたい方はJASSOの「海外留学奨学金検索サイト」が役に立ちますよ。国や地域、専攻分野を指定して探すことができますので、ぜひ活用してください!
まとめ
前後編にわたって博士課程学生が応募できる短期留学奨学金を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
博士課程の学生でも応募できる奨学金はたくさんあったかと思います。
ですので、金銭面の不安を理由に留学をあきらめるのはもったいないです。
過去記事でも解説しましたが、若い頃に留学に行くメリットは大きく、今後の人生にも大きな影響を与える出来事になります。
もし残念ながら前編・後編で紹介した奨学金に全て落ちたとしても、留学に行きたい気持ちが強いのなら、貸与型の奨学金を借りてでも行くべきだと思います。
お金は後になっても返せますが、学生の自由な身分で海外生活ができる機会はそう簡単には訪れませんからね。
思い出に残る博士課程生活を送りたいのなら、留学のチャンスは逃さないようにしましょう!
以上、ご参考になれば幸いです。
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