こんにちわ。sakuranokiiです。
博士課程に興味がある方はこんな疑問をお持ちではないでしょうか?
博士課程は英語ができないとダメってよく聞くけど、
実際どれくらいの英語力があればいいの?
博士課程に進学すると英語は必ず必要です。
博士課程に興味があるけど英語は苦手な人にとっては耳の痛い話ですね。
ですが、博士課程を修了するだけなら世間が思っているほど高い英語力は実は必要ありません。
というわけで、本記事の内容は下記です。
博士課程で英語が必要な場面
博士課程で英語を使うのは具体的にどんなとき?
博士課程の学生が英語を使う場面は大きく2つあります。
●文献調査で論文を読むとき
●論文を執筆するとき
1つ目は文献調査ですね。
博士課程に進学すると自分で研究テーマを設定します。
その際、研究背景を調べるために数多くの論文を読むことになりますね。
他にも、研究で行き詰まったときや流行りのテーマを調査するときにも論文は読みます。
博士課程では論文を読むことはもはや生活の一部です(笑)
2つ目は論文執筆です。
査読付き学術論文は基本的に英語で執筆します。
大学の規定で異なりますが、博士号取得には最低でも1報、多い大学で5報の論文を執筆する必要があります。
英語で自分の研究内容をアウトプットすることは博士課程に進学すると必ず通る道ですね。
もちろん他にも英語を使う機会は訪れるかもしれません。
ですが、博士号を取得する上では文献調査と論文執筆が何より重要ですので、最低限この2つができる英語力を身につける必要があります。
TOEICやTOEFLのスコアは博士号を取る上では正直どうでもいいです(笑)。ただし、院試をパス上では必要ですので、受験だけは早いうちにしておきましょう。
本当に必要な英語力とは?
博士号を取る上で本当に必要な英語力って具体的に何?
博士号を取得するためには文献調査と論文執筆ができる英語力が必要と分かりました。
つまり、ReadingとWritingが博士過程で最も重要です。
それも一般的なreadingとwritingのスキルではなく、論文の読み書きをするためのスキルが求められます。
すなわち、具体的に必要なスキルは下記です。
●専門分野の英単語の読み書きが出来る
●論文特有の英文構成を理解し使いこなせるようになる
●論文で好まれるシンプルで論理的な英文が書ける
1つ目は専門英語の単語力です。
単語を知らないと読みも書きできないので1番始めに鍛えるべきスキルですね
2つ目は論文特有の文章構成の理解と活用力です。
論文の文章構成にはいくつか特徴がありますので、それを理解すれば論文が読みやすくなり、活用までできれば論文執筆も可能です。
3つ目は論文執筆用の英作文スキルです。
これは高度な英文法や英語表現の知識が必要という意味ではありません。
むしろ論文では難解な英文は避けるべきです。難しいのは研究内容だけで十分ですから(笑)。
単純明快な文章を書く英作文力が求められるのです。
それでは、次節からこれらのスキルの身につけ方について解説します。
筆者の出身研究室の助教の先生は「英語の勉強より専門科目の勉強を優先したほうがいい」とよく言ってました。英語の心配ばかりして研究成果が出ないと本末転倒ですからね。
最低限の英語力を身に付ける方法
その英語スキルを鍛えるためには具体的に何をすればいいの?
博士号を取得する上で最低限必要な3つの英語スキルを身につけるためにすべきことを下記にまとめました。
卒論発表の英語版作成は過去記事博士課程学生の英語勉強法【留学先で困らないために】でもおススメしましたが、筆者の経験上やはりここでも有効な方法だと思います。
具体的なやり方は上記過去記事で解説しているのでぜひご覧ください。
論文の基本ルールやよく使われる表現は別記事で詳しく解説予定ですので少々お待ちください。
上記を見て分かるように、博士号取得に必要な英語スキルを身につける上ですべきことは論文作成のルール把握や研究への深い理解など英語と関係のない部分が実は半分ぐらいを占めています。
英語の勉強らしいことは、専門英単語の暗記と高校レベルの文法を適宜復習するぐらいです。
博士号を取得する上では、そこまで高い英語力は必要ないということがご理解頂けたのではないでしょうか?
博士課程に進学前は英語が苦手でも、進学して英語を使う機会が増えると誰でもある程度は英語ができるようになります。筆者も英語は苦手でしたが、進学すると決めてから英語に触れる時間が圧倒的に増えたのでだいぶましになりましたよ。
英語ができるに越したことはない
最低限の英語力を身に付けたらそれ以上の英語の勉強はしなくていいの?
博士課程は英語があまり得意でなくても修了はできますが、英語ができた方がより充実した研究室生活を送れます。
例えば、英語ができるようになれば下記のような経験ができます。
筆者は博士課程に進学してから英語を頑張って勉強したおかげで上記3つとも経験できました。
どれも自分を成長させる良い経験でした。
英語ができる博士課程の学生の方が自分を成長させる機会に恵まれやすいと思います。
最低限の英語力を身に付けた後も継続して英語の勉強は続けましょう。
自分の人生の選択肢を増やすうえで、英語ができるに越したことはないですよ。
グローバル展開している会社では部署や課によっては英語ができないときついところもあります。筆者が所属する課は論文を読むぐらいで高いレベルは必要ないですね。こればかりは入ってみないと分からないです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事の内容をまとめると下記のとおりです。
英語ができると様々な経験が積めることは確かですが、博士課程を修了するだけなら高い英語力は必要ありません。
英語が苦手で進学しなかった後輩を何人か知っていますが本当にもったいないと思います。
英語はただの情報伝達ツールであり、博士課程で一番重要なのは研究への情熱です。
英語はどうとでもなるので、研究が好きなら博士課程に行きましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
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