学生時代の活動に関する質問
研究の話以外にも学生時代の活動に関する質問もされました。
ドクターは珍しいためか、博士課程の学生ならではのエピソードを求める質問が多かったです。
人間性や人生観を問う質問ですね。
企業は1つのテーマに大人数で取り組むので、リーダシップや協調性がある人間を好みます。
博士課程の学生は研究室内では年長者ですから、特にリーダシップがあることは期待されます。
また、筆者が質問されたようにドクターは1人で黙々と実験する印象があるので、協調性があるエピソードを用意しておくと好印象だと思います。
なぜ大学教員ではなく企業に就職したいのかは他のドクターもよく聞かれる質問ではないでしょうか?
「何をしているときに幸福を感じるのか?」「夢は何か?」といった自分の人生観をよく考えて、それが企業への就職とマッチしていることを語ればいいと思います。
自分の軸を持ってる人間は人として魅力的なので、一緒に働きたい人材ですよね。
また別の質問のタイプとして、課題解決力についての質問もされました。
答えが明確に分からない中でも、目の前の難題に立ち向かい処理する力があるのかを学生に問うているのだと思います。
企業では普段の研究活動に加えて、人間関係の問題やトラブル発生時の対応等、課題解決力が求められる場面ばかりです。
課題解決力は経験で身につくものだと思います。
目の前の問題から逃げずにどうにかしようと行動する習慣を学生のうちからつけておくといいですよ。
筆者は直接聞かれませんでしたが、コミュニケーション能力についての質問は聞かれることがあるかと思います。企業ではコミュ力がやはり非常に大事です(笑)。人に指示を出して動いてもらうことが多いので。相手にわかる言葉で適切に伝えることを学生のうちから意識して生活し、面接でアピールしましょう。
企業での研究活動に関する質問
最後の質問タイプは少ししか聞かれませんでしたが、企業での研究活動についてです。
企業で働いたことがないので正確に答えるのは難しいですよね(笑)。
ただ、企業側としては学生研究者から企業研究者へスムーズにマインドシフトする上で、学生のうちから考えるほしいテーマなのです。
筆者は企業と大学の違いについて興味があったので、同窓会のときにOBOGの方に熱心に聞いていました。
その時聞いた意見が自分なりの考えを導く上で参考になったので、研究室OBOGの実体験を聞くのは有効な対策だと思います。
どうせ正確な答えはその企業に入らないと分からないので、論理破綻しない範囲で自分の考えを素直に言えばいいのです。
面接中はいくつか雑談みたいな質問もありましたね。例えば筆者はESに趣味は将棋と書いたら、最終面接で将棋の話題を振られました(笑)。こういうときは普通に会話すればいいのです。ただ気を抜いてはいけません。筆者の場合、将棋から最近のAIの話になり、AIの研究への利用と真面目な話題に変わりましたので。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事をまとめると下図のようになります。
振り返ってみると、博士課程の学生だからか研究に関する質問が大半を占めてますね。
ただ、研究に関することでも色々な視点から質問されましたし、3割は研究以外の質問でした。
他のドクターと差をつけるためにはそういった質問にも答えられないといけません。
つまりは、総合力を身に着けることが大事です。
総合力を磨く1歩として、本記事で例に挙げた質問への答えを一度考えてみてはいかがでしょうか?
すぐに答えが出ない質問が今まであまり考えてこなかった話題ですので、頭の片隅において日々自分なりの答えを探しましょう。
総合力が高いドクターになれれば、面接は怖いものなしですよ。
以上、ご参考になれば幸いです。
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